スプロケット洗浄

汚れたカセットスプロケット
汚れたカセットスプロケット

 前回はチェーン洗浄の説明をしましたが、汚れたチェーンを使い続けていると「カセットスプロケット」も汚くなってきます。ギアとギアの隙間の汚れは落としにくいですし、直接パーツクリーナーをかけるとハブのグリスも落としてしまう恐れがあるので、ここも取り外して洗浄しましょう。カセットを取り外すには「ロックリング回し」と「スプロケ外し」(シマノだとTL-LR15TL-SR21)の2種類の専用工具が必要となります。

取り外した状態
取り外した状態

 外すと裏側や隙間が汚れているのがわかります。洗浄はチェーンと同様パーツクリーナー(ディグリーザー)を全体にかけて漬け込んでから洗い流します。

以前の輝きを取り戻しました
以前の輝きを取り戻しました

 仕上げに1枚1枚キレイに拭きあげればピカピカです。スプロケットに注油する必要はありません。余分な油分は汚れの原因になりますので、チェーンに適度な油があればそれだけで十分です。

 ホイールにスプロケットを取り付ける際にはスペーサーとギアの順番を間違えないように気をつけてください。最後にロックリングを締め付けます(締め付けトルクは約40Nm)。

 汚れがひどくない場合はスプロケットを外さずに掃除できる、「FINISHLINEのギアフロス」という便利なものもあります。

 ここまでやったら、他の部分も全部ピカピカにしなければ気が済まなくなってくるでしょう。

 

text■塚田