クロスバイク用の新コンポ「METREA」が新発売です!
シマノではクロスバイクよりもよりスポーティな「アーバンスポーツ」というジャンルを想定したコンポーネントとなります。
注目なのはシャープなデザイン。かっこいいですね~。そしてリア11スピードのレーシングスペック。特にブルホーンバーハンドルに対応したSTIやホイールをラインアップするなどシマノの力の入れ方がうかがえます。ちなみにブレーキは油圧ディスクブレーキのみ(しかもフラットマウント用のみ!)、フロントディレイラーは直付けのみというのも前衛的なコンセプトを感じさせます(というか特定の自転車のデザインに合わせて設計されたようなコンポーネントですねぇ)。
個人的にはデザインが気に入りました。MTBのクロスバイク化などにも面白そうです。
text■奥田
この度はサガミサイクルNo.3店の移転のため、皆様にはご不便・ご迷惑をおかけしました。
今後しばらくの間は、クロスバイクやMTBを含めたスポーツ車全般の修理・販売やパーツ類などはロードレーサー本館で取り扱うこととなります。在庫商品の運び出し作業もようやくひと段落して、店内は以前にも増してたくさんの商品で溢れかえっております。これからも多くの方に喜んでいただけるように取扱商品を充実させていきますので、ご要望があればどんどん仰ってください。
現在、店内在庫の完成車は絶賛セール中ですので、みなさまのご来店をお待ちしております。
以下は、ほんの一例。
今日は梅雨入りしたとは思えない初夏の陽気でした。風は涼しいのですが、湿度が高めで日差しが夏を予感させます。
本日のルートは相模原公園を目指して途中で座間市にあるパン屋で休憩、トータル約38kmの初心者向きコース。基本的に平坦メインでしたが、単調すぎてもつまらないので帰りはちょっとしたアップダウンのある裏道をつかいました。この裏道はサイクリング会でも何度か登場しましたが、信号が無くて車もほとんど通らないので、周回すれば結構トレーニングにもなる穴場コースです。
ちなみに今日はMt.富士ヒルクライム大会が行われました。エントリーしている参加者も多いようですが皆さんどうだったでしょうか。
text■塚田
今流行のカーボンクリンチャーホイール。当初は「カーボンホイールはチューブラーでしょ!」という考えが強かったのですが、近年のカーボンクリンチャーホイールはよく作りこまれて、ようやくひとつのジャンルとして確立してきました。
人気と知名度が上昇中のオランダのホイールブランド「ファストフォワード」が発売する新製品「F3R-FCC」は軽量性と巡行性を両立する30mmハイトのフルカーボンクリンチャーホイールです。ハブとスポークは信頼性の高いDT SWISS製で重量は前後で1425g。オールラウンドに使える万能ホイールです。
カーボンクリンチャーで最も心配されるのはブレーキ面の強度ですが、このモデルは最新技術 CBT(Confidence Brake Technology)を採用することで従来の製品よりも強度と耐熱性を確保するとともに、ブレーキ制動力が30%アップすることに成功しました。
トータル的な性能はチューブラーの方が一枚上手かもしれませんが、パンクした時の対処が圧倒的に楽なクリンチャーは普段使いには便利ですね。
FFWD F3R-FCC シマノボディ(11速対応)
前後重量 1425g
ホイールバック・ブレーキシュー・リムフラップ付属
メーカー価格 ¥256,000(税別)
text■塚田
加藤様からのご質問
質問:フレームを拭いていたら、左側のチェーンステーの内側にクラック、ヒビ割れを発見。恐らく三年程前に車に突っ込まれ落車した時にできたものと思われます。このヒビ割れは修理した方が良いですか?今のところ問題は無いのですが、心配なのでアドバイスを頂きたく存じます。
カーボンフレームのひび割れは非常に心配ですね。
小さなヒビでも内部がどうなっているかは、超音波検査でもしない限りわかりません。表面は平気でもカーボンの積層が内部で剥離していることも考えられます。
重大なクラックであれば、だいたい一目で割れていることがわかる場合が多いです。平気かどうか心配される微妙なヒビはペイントクラック(塗装のヒビ)である場合がほとんどです。ペイントクラックであれば見た目の問題だけで強度上の問題は無い可能性が高いです。
もしそのクラックが3年前の事故で発生したものだとしたら、いままで異常なければ今後も恐らく問題ないでしょう。内部に重大な問題があれば異音が発生したり、しなり具合に変化が生じたりする可能性があります。
カーボンフレームは取り扱いがデリケートでちょっとした衝撃ですぐ割れてしまう、といったイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。職業上たくさんの事故車両を見る機会がありますが、最近のフレームは交通事故でも壊れないものが多いような気がします。過信は禁物ですが、心配しすぎる必要も無いと思います。
トラブルを未然に防ぐには、フレームを常に綺麗にするなどの手入れを怠らないことで細かい変化を見逃さないようにすることです。
下記のような症状があれば、カーボンが割れている可能性大ですので修理をお勧めします。
・ヒビの部分が触ってわかるくらいの段差がある
・指でなぞると棘のようなものがひっかかる
・ヒビの部分を強く押すとミシミシ鳴る
・ヒビが少しずつ広がってきた
答え:商売上は「危険ですので買い替えをお勧めします」と言いたいところですが、実際は問題ない場合が多いです。心配でしたら一度お持ちください。
text■塚田
今回はミニベロで自転車乗りの聖地(?)ヤビツ峠に行ってまいりました。
前回の箱根旧道の教訓から、(出来る限り)装備を減らした軽量仕様で挑戦です。とはいえ4ボトル仕様でフレームペイロードの限界に挑戦してますw。
今回は自宅~善波峠経由でヤビツ峠~裏ヤビツを下る~宮ケ瀬湖(余裕があれば半原越え)~帰宅というルート。
実は初めての善波峠だったのですが勾配は緩いものの、とにかく長い!地味に体力を削られました(ロードバイクに後ろに付かれたので抜かれないよう無駄に張り切ってしまったのもありますけど)。
有名な名古木交差点のコンビニで休憩後スタートです。しばらく走ると蓑毛のバス停までの急坂です。ここが思ったよりキツかった…。その後は比較的緩い坂が延々と、そう延々と続きます。特に菜の花台駐車場を過ぎたあたりから同じ景色が続いて心が折れそうになります。「次のカーブを曲がったら頂上!」と何度も自分に言い聞かせながら走ります。途中で右腿がつりそうになりながらなんとかゴール!
気になるタイムは名古木の交差点から1時間ちょうどでした。出発前はもっと早いタイムを妄想していたのですが現実は厳しいですね~。
頂上で休憩しているとロード乗りがいっぱいです。さすが聖地ですね。しばらく休憩(というかぐったりしていました)した後、裏ヤビツを下ります。少し下ったところにある護摩屋敷の水で給水。裏ヤビツは表と比べると道が悪く狭いので対向車には注意が必要ですが横を流れる渓流の音が気持ちいい。道なりに下ると宮ケ瀬湖に到着します。この雄大な景色で疲れも一気に吹き飛びます(と言いたいところですが、当初の予定の半原越えは疲労により断念…)。今回は往復で120Km程度ですが非常に濃いツーリングとなりました。
今回もミニベロで無茶をしてみたんですが、意外に走れるという印象ですね。ただし緩斜面は漕ぐのをやめた時に速度が落ちやすいので苦手な場面だと再認識しました。乗り心地は固くなりますが細目のスリックタイヤで転がり抵抗を軽減するのが良いのではないでしょうか。
text■奥田
スコットADDICT様からのご質問
質問:先日そちらでロードバイクを購入したばかりなのですが、盗難が心配です。もし盗難にあってしまったらどうすればいいですか?
先日はお買い上げありがとうございました。確かに盗難は心配ですし、実際に多いです。まずはいうまでも無く、盗難に遭わないように心がけるのが最も大切です。長時間駐輪しない、必ず固定物と一緒に施錠する(地球ロック)、切断されにくい丈夫な錠前を使う、これが基本です。
そして、万が一の盗難に備えて予め用意しておくといい物がいくつかあります。
1.自分の自転車の写真を(できれば複数枚)撮っておく
2.自転車の型式や詳しい特徴をメモしておく(メーカー、年式、モデル名、交換したパーツ、傷などの特徴)
3.防犯登録の控えや保証書の写真を撮っておく(当然原本もなくさずに保管しておく)
これらをまとめてスマホなどに保存しておくといいでしょう。
実際に盗難に遭ってしまったら、まず真っ先に警察に行って盗難届けを出しましょう。この時に防犯登録の控えが必ず必要となります。これが無いと盗難届けが受理されないことがありますのでご注意ください。
盗難届けを出したらひとまず安心かというと、ぜんぜんそんなことはありません。警察は盗難車を探してはくれません。じゃあどうするか。そうです、自分で探します。
盗難自転車情報の掲示板(http://www.cycle-search.info/csi/)に登録します。ここで自分の自転車の情報をネットで拡散して、なるべく多くの人に見つけてもらうように呼びかけます。
この時に自分の自転車の写真や詳しい情報があるのと無いので大きく違ってきます。第三者がそれらしき自転車を発見したとしても、それがあなたの自転車だと判別できるようでなくてはなりません。
あとは近隣の中古買取店を見て回ったり、オークションサイトをこまめにチェックします。ヤフオクの「アラート機能」を使うと便利です。
もし自分自転車らしきものを発見した場合、ここからが大事です。ヤフオクや中古車販売店で発見した場合、すぐさま「それ俺のです!」って出品者や店員に言ってはいけません。隠されます。当然ですよね、ヤフオクの出品者は犯人そのものかもしれないんだし、盗難車を買い取ってしまった第三者だったとしてもお金を払ってしまっているわけなので、「そうですか、じゃあ返します」とはなりません。十中八九自分のだとわかれば、(フレームナンバーなどで確認できれば完璧)、ここで警察に通報です。警察は探してくれるわけではないので頼りにならないと思いかもしれませんが、被害届があってモノがあれば、警察は驚くほど迅速に対応してくれます(ラクな仕事だからです)。
モノが警察によって押さえられて、実際にあなたの自転車である確認が取れれば、晴れて手元に返ってきます。
最後に、狙われやすい自転車。
1.新車・高級車
2.いつも同じところに駐輪されている
3.施錠が甘い
4.レース会場などで無防備に置かれた自転車
5.車内に積みっぱなしの自転車
答え:気をつければ大半は防げます。万が一遭ってしまったとしても根気よく探しましょう。プロの犯行でなければ見つかる可能性は十分にあります。
text■塚田
履き替えれば自転車の雰囲気ががらりと変わるバトンホイール。通常のディープリムホイールよりもスポークによる空気抵抗が低減するので、更なるエアロ効果が期待できます。そして何よりも、振れ取り調整が必要無いのと、スポークが折れる心配がほとんど無い!意外と頑丈なんです。
今回ご紹介するのは、フルカーボンクリンチャーリム仕様の3バトンホイール。
フロントホイールが870gで¥129,600、リアホイールが1050gで\135,000と、大手ブランドの相場の半額に近い超お手ごろな価格設定ですが、今ならなんと!前後セットで¥158,000(税別)!!もちろんシマノ11速対応です。これは欲しい!
text■塚田
koh様からのご質問
質問:先日の事故の影響もあり、事実上レースでのディスクロード使用(試用)が禁止されました。メーカー各社の2017年度ラインナップにも影響すると思われますか?
今、HOTな話題ですね。ディスクブレーキの是非に間して以前もご質問
がありましたが、またちょっとちがった内容です。
先日の事故というのは、4月10日にフランスで行われたクラシックレース「パリ~ルーべ」で、集団落車があった際に選手の一人がディスクローターで膝に深い傷を負った事故です。これによって選手会がUCIに対してディスクブレーキの使用中止を求め、UCIがこれに応じる形となりました。
プロレースでの使用が危ぶまれるのであれば、当然メーカーの製品開発にも影響が出ると思われますが果たしてどうなることでしょう。
メーカーとしては「売れない商品」をわざわざお金をかけて作ったりはしないですし、せっかく作った製品が売れなくなりそうな事態が起きれば、売れる方向に持っていこうとするものです。実際にディスクブレーキのロードバイク(以下ディスクロード)はフォーマットがほぼ完成しており、各メーカーの2017年モデルは既に製造が始まっています。「もう作っちまったから遅いよ」っていう状態です。
ディスクロードはレース用の機材としてだけでなく、ロングライドやツーリングモデル、近年欧米で人気が高まっている「E-Bike」などに搭載され新たな市場の拡大を狙っています。これらのジャンルにはUCIの規定は関係ありません。ただ、レースでの使用が無いとなればハイエンドモデルは販売し辛くなります。なのでメーカー側はレースでの使用再開へ向けてUCIに働きかけることでしょう。彼らがUCIのスポンサーでもあるわけですし。
UCIではあくまで、ディスクロードのトライアル(試験使用)を一時中断したというだけで、使用禁止したのとは少し違います。使用停止の期間や2017年シーズンの全面解禁についてはまだ言及されていません。
また選手側もディスクブレーキの安全性だけを問題視しているわけでもないようです。ホイールの固定方法が現在のクイックリリース方式から、ディスクロードだと「Eスルーアクスル」に変更されます。これによってパンク発生時のホイール交換に時間と手間が余計にかかります。パンクで集団から遅れれば、復帰するのに余計な体力を消耗することになりますし、その数秒がレース結果に大きな影響を与えることもよくあることです。さらには、先日の事故も実はディスクローターで怪我をしたのではなく、クランクのチェーンリングで切った怪我ではないかという話もささやかれております。
結局はメーカーとUCI、プロ選手、そして一般ユーザー、それぞれの利害関係のうまい落しどころを模索して(お金を持っている者が優位に)事態を進めていくのではないでしょうか。
答え:2017年モデルのラインアップには影響はほぼ無いと思います。今後もディスクロード解禁の方向へ進んでいくはずです。
text■塚田
いくつかのご質問をまとめて。
匿名様からのご質問
質問:MAVICのコスミックカーボンはなぜ「CARBON」ではなくて「CARBONE」なんですか?
答え:フランス語表記です。「カルボーヌ」と読みます。
スティーブ・ジョブス様、他2名様からのご質問
質問:シマノのデュラエースはそろそろモデルチェンジですか?12速になるんですか?
答え:秘密です。もう少ししたら情報が出てくると思います。
あ様からのご質問
質問:僕のDEFY4とプロ選手の自転車を交換して競争したら勝てますか?
答え:たぶん勝てません。
saito様からのご質問
質問:一番面倒くさい修理はどんな修理ですか?
答え:ど、どんな修理もy喜んででお受けしますよ!(汗)
(自転車が綺麗だとうれしいです)
text■塚田
坂苦手様からのご質問
質問:先日、「激坂サイクリング会」のブログを拝見しました。(中略)私の貧脚では20%以上の勾配で足を着いてしまうことが多いのですが、何かコツみたいなものはあるのでしょうか。
いつも読んでいただいてありがとうございます。
激坂を登るコツとしては、①ギア比、②ペダリング、③重心の位置、この3つがポイントとなります。
まずギア比は、激坂の途中で変速操作をするのは困難なので、余裕を持ってはじめからインナーxローを使う場合が多いと思います。この時に一定のケイデンスを維持しつつも無理なくパワーをかけられるギア比であることが必要です。
次にペダリング。勾配がキツければダンシングになりますが、ただ踏みおろすだけでなく、通常のダンシングよりもクランクの円運動を意識します。クランクが1回転するあいだに常に一定のトルクを与え続けるようなイメージでムラのないように。
やっと晴れました。
本日のサイクリング会は「激坂ツアー」ということで、坂好きの5名の参加者にお集まりいただきました。
目的地は激坂マニアの間では聖地として知られる(※)、町田市鶴川周辺のとある住宅地。ここは1番坂から急(9)番坂まで、坂に番号がついており(2番と4番は未確認)、どの坂も短いですが勾配はかなりキツめです。急番坂の奥に潜む番号無しの激坂、通称「ボス坂」は推定角度30°(30%ではなく30度!)。残念ながら誰一人登りきることが出来ませんでした。ロードバイクでの登坂は恐らく無理だろうという結論に。
最後に瀬谷区No.1の激坂(最大勾配36.4%)にもチャレンジしましたが、後輪が滑りつつも皆さん余裕でクリア。裏道をいろいろと巡ってみるのもなかなか面白いですね。
text■塚田
(※)虚偽の内容が含まれます
addict【名詞】(麻薬などの)常習者、中毒者、熱狂的なファン
SCOTTの軽量モデルと言えばこの「ADDICT」シリーズ。このバイクをひとたび手にすれば、他では満足できずにのめり込んでしまう妖しい魅力があるってことでしょうか。
ヒルクライムにおいては「軽さは武器」であることは間違いないのだが、ただ単に重量が軽いだけでは不十分です。ペダルを踏み込んだパワーを余すことなく推進力に変換し、ライダーの体力の消耗を限りなく少なくすることが必要となります。「軽さ」「剛性バランス」「快適性」これら3つの要素が絶妙にマッチングして初めて「優れたクライミングバイク」となるわけです。さらにこのADDICTにはそれら3つの要素に加えて、乗った人にしかわからない4つ目の魅力が何かあるんだと思います。
当店でSCOTTの売れ筋No.1が105コンポ仕様の「ADDICT30」です。完成車重量は7.8kgと軽量に仕上がっています。コンポやホイールをグレードアップすれば6kg台も可能です。「今まで登りきれなかった坂が楽に登れるようになった」とか、「ロングライドが楽になった」など評価も上々です。
軽量で上質なカーボンバイクをお探しの方必見です。このADDICT30、メーカー価格¥328,000(税別)のところ、今ならなんと¥?2?,600で買えちゃいます(常習性があるのでお一人様1台限り)!!急げ!
text■塚田
匿名様からのご質問
質問:ビンディングペダルのspeedplayの交換判断基準を教えてください。
SPEEDPLAYに限らず、ビンディングペダルのクリートは着脱や歩行によって消耗します。消耗すれば着脱にも影響が出ますので、定期的な交換が必要になります。
SPEEDPLAYのクリートは金属製のプレートで保護されているので磨耗に強いような気もしますが、減ってくるとプレートを固定しているねじの頭も削れてきます。工具が入らないくらいまで削れてしまうと、最悪の場合取り外せなくなってしまいます(何度か外れないクリートと格闘したことがありますが結構大変でした)。
ねじねじ様からのご質問
質問:ディレーラーの調整ねじは何故+ねじを使っているのでしょうか。
たしかに、一般的なスポーツタイプの自転車に使用されるねじ類は六角レンチを使用する「六角穴付ボルト」がほとんどで、+ドライバーを使用するネジはごく一部でしかありません。
では+ドライバーを使用するねじは何があるか。フロントディレーラー・リアディレーラーのアジャストボルトのほかに、ブレーキキャリパーのアジャストボルト、ブレーキシューの脱落防止ねじ、STIレバーのプレート固定ねじ、ベルやリフレクターの取り付けねじ、バーエンドプラグの固定ねじ、クロモリフレームのリアエンド調整ねじ、といったところでしょうか。
これらの共通点は、「強い固定力が必要でない」ということと「比較的小さいねじである」ということがあげられます。また「調整のためのアジャストボルト」である場合が多いですね。
六角穴付ボルトのほうがトルクをかけられるので固定力が必要な箇所は当然こちらを使います。小さいねじの場合は2.5mm以下の六角穴だと差し込み穴をナメやすいので、プラスねじの方が都合がいいのだと思います。あとはコスト的にもプラスねじの方が安く手に入るというのも要因の一つでしょう。
話は変わりますが、実際にこのアジャストボルトの役割をきちんと理解していない人が多いように思います。「変速調整を自己流でやってみました」という人のほとんどはこのアジャストボルトの調整を間違えています。このネジはディレーラーの可動域を決めています。可動域が広すぎるとチェーンは脱落してしまうし、狭いと端のギアまで変速しにくくなります。組み付け時にしっかり調整しておけば、リアエンドが曲がったり、フロンとディレーラーの取り付け位置に変更がない限りはこの可動域は変わません。なので基本的には触る必要がありません。でも、わかりやすい位置にあって+ドライバーで簡単にまわせるから、つい手を出してしまうのでしょう。
ここの調整が狂っていると、チェーンが脱落して最悪の場合はホイールに巻き込むなどのトラブルが起こりうるので、仕組みを理解しないでむやみに弄るのはやめたほうがいいです。
答え:ナメられたくないからです。
text■塚田
ありそうでなかったアイディア商品が新登場です。補給食メーカーと共同で開発された食べられるバーテープ、その名も「パワーバーテープ」。
主成分はマルチデキストリンにアミノ酸やビタミン類をバランス良く配合。特殊なコーティングによって「お口で溶けて手に溶けない」を実現しました。握り心地はややソフトで程よくグリップしますが、ベトつくことはありません。フレーバーはストロベリー、グリーンアップル、マンゴー、ラムネの4種類。
走行中に少しずつ剥がしながら食べることが出来るので、これでハンガーノックの心配もなくなりますね!
g39g0様からのご質問
質問:ロードバイクのフレーム素材は今やカーボンが主流となりましたが、今後はどういったものに進化するでしょうか?
19世紀始めに発明され自転車の起源とされる「ドライジーネ」は全て木製でした。その後は長らく鉄フレームの時代があり、1970年代に入ってアルミフレームとカーボンフレームが登場します。そして2000年頃にはカーボンフレームが各メーカーの主流となり、現在に至ります。チタンやマグネシウムもありますが、なかなか主流とまではいきません。
カーボン素材そのものは40年前からはかなり進化しており、今では当時とは比べ物にならないほど軽量で丈夫に作られるようになりました。今後もまだまだ進化する伸びしろがある以上、しばらくはカーボンの時代が続きそうです。
そんな中、今注目の新素材といわれているのが「セルロースナノファイバー」です。
セルロースは炭水化物の一種で、植物細胞に多く含まれます。食べ物に含まれるセルロースは「食物繊維」とも呼ばれ、繊維状の物質であることがわかります。そのセルロースをナノレベルにまで細かく解きほぐしたものが「セルロースナノファイバー」で非常に軽量で弾性率の高い物質となります。
カーボンも炭素繊維を樹脂で固めたものなので、同じようにセルロースナノファイバーを束ねて樹脂で固めれば強い素材がつくれそうです。原料は木材(廃材や端材)からとられるので大量生産が可能になればカーボンよりも安価で環境負荷も少なくなります。
またカーボンと違って、樹脂と混ぜても透明に近いので、中身が透けて見えるスケルトンフレームも作れちゃいます。そしたらフレーム内部にモーターをこっそり仕掛けるなんてことが出来ないですね!
まだまだ研究段階なので実用化までは時間がかかりそうですが、透明なフレームができたらすごく魅力的ですね!
答え:未来のフレームはスケスケになります。
text■塚田
庶民レーサー様からのご質問
質問:ロードバイクを買ってから半年くらい経つのですが、最近クランクを踏み込むとカチカチと音が鳴ります。こういう場合はどうすればいいのですか?
たいした音でなくても、一度気になるとすごく耳障りに聞こえてくるものです。峠道を登ってゼイゼイハァハァしている時に「カチカチカチカチ」鳴り続けていたら精神衛生上にも良くないですね。
特に最近のフレームに採用されている圧入式のBBは構造上音鳴りが発生しやすいので、この手の修理件数は増加傾向にあります。
BB付近の異音の原因の大半はクランクやBBの緩みによるガタです。他には変速不良、BBベアリングの劣化、ヘッドのガタ、ホイール、ペダル、サドルなどが原因と考えられます。ただ原因は1つであるとは限らず、いろいろな要素が組み合わさって音が鳴っていることもあるので、なかなか特定するのが難しい場合も多いです。
音の種類は「パキパキ」や「カチカチ」や「ゴリゴリ」などいろいろなバージョンがあります。
経験上、増し締めや部品交換などで99%くらいは治ります。治らない約1%は恐らくフレームが原因なんだと思います(あとは膝が鳴っているとか?)。
まずは以下のことを試してみてください
①余計な付属品を外してみる(ライトやメーター、ボトルなど)
②いろいろなギアで試す(インナーローやアウタートップなど)
③いろいろなポジションで試す(ブラケット、下ハン、ダンシングなど)
④別のホイールで試す(もしあれば)
⑤別のペダルで試す(もしあれば)
これによって音が鳴ったり鳴らなかったりすればある程度原因を絞れます。そうすればどこを修理すべきか見えてきます。
答え:どうすれば音鳴りが発生しやすいか、音をうまく鳴らすコツをつかんでみてください。再現が可能であるほど修理がやりやすくなります。
text■塚田
今朝の寒さは、一度しまった冬の装備を再びタンスからひっぱり出さなくてはならないような冷え込みでした。そのせいか、本日のサイクリング会は非常に少ない参加人数(過去最少!)でスタートしました。
平坦基調の初心者コースで、途中の休憩地点でパンク修理講習を行う予定でしたが、人数が少なすぎて「講習」という感じではなくなりました。それでも、タイヤの付け外しや空気の入れ方のコツをお教えできたかなと思います。今度は何かライディングの技術的な講習をやってみようかと模索中です。
次回のサイクリング会はそろそろ桜の季節なので、景色が綺麗なところを考えております。
2016年モデルの人気カーボンバイクをご紹介。
別に「3兄弟」でもいいのですが、FOILが男の子ならCR1は女の子でもいいかなぁと。それに今日はひな祭りですし。
パンチラーラ様からのご質問
質問:エアロフレームとかエアロホイールって本当に効果があるのですか?
自転車を乗るうえで空気抵抗は常に立ちはだかる壁であり、「空気さえなければもっと速く走れるのに!」と思ったことは一度や二度ではありません。
フレームやホイールがエアロ形状になることで空気抵抗が低減するのは風洞実験でも明らかとなっています。それによって何W(ワット)セーブできるだとか、タイムが何秒縮むだとか具体的なデータもありますが、いまいちピンと来ない方も多いかと思います。
空気抵抗(抗力)は、
D=1/2pCdAv^2
(D:抗力、p:空気の密度、Cd:抗力係数、A:前面投影面積、v:速度)
という式で算出されます。
抗力係数というのは、抗力の無次元数で物体の形状などによって変化します。これを「翼断面形状」だったり「静流効果」だったりゴルフボールのような「ディンプル加工」だったりで値を小さくします。
ひと雨降るごとに春が近づいてきます。
先週、先々週と2週続けて雨天中止となり、今回も前日の雨の影響で路面は濡れていましたが、3週連続中止は避けたかったので開催いたしました。
路面が悪いので参加者が少ないだろうと覚悟していましたが、初参加を含む4名の方々にお集まりいただきました。細かいアップダウンがあるコースをゆっくり走ってお馴染みのパン屋で休憩。風はほとんどなく、気温も高めだったので気持ちよく走れました。帰る頃には路面も乾き始めてきたので、今日はサイクリング日和になると思います。
text■塚田
Vittoria新型グラフェンタイヤ試乗インプレ第2弾は軽量チューブラーの「CORSA SPEED」です。(第一弾はこちら)
チューブラーといえばVITTORIA、VITTORIAといえばチューブラー、その最高峰モデルで今回のモデルチェンジの目玉にもなっています。カタログにははっきりと「世界最速のタイヤ」と記されており、メーカーの自信の高さがうかがえます。ラインアップは23-28"のワンサイズのみでカタログ値の重量は220g。ヒルクライム決戦用としても十分な軽さに仕上がっています。
使用ホイールはHED STINGER 5、リムセメントで装着して空気圧は8.0barで試しました。
第一印象は大袈裟に言うと、「あれっ、宙に浮いてる?」まるでドラえもんさながらに、3mmくらい宙に浮いていて滑空しているような滑らかな漕ぎ出し。踏み込めばトルクがタイヤを通じてしっかりと路面に伝わっているのが感じられ、失速することなくどこまでも転がっていくような感覚に思わず笑みがこみ上げます。こういうインプレではあまりベタ褒めすると信憑性に欠けてしまうのですが、間違いなく、今まで使ってきたどんなタイヤよりも素晴らしい。ここぞのレースで使いたいタイヤです。
一本18000円(税別)という価格は、パンクさせてしまうと非常に惜しい金額ではありますが、軽量の割りには弱さはあまり感じられず、その価値は十分にあると思います。タイヤの評価というのは個人の好みに左右されることが多いのですが、このタイヤは誰が乗っても素晴らしさを感じることが出来ると思います。
text■塚田
今回は弊社専務の平林から質問というか、課題をもらいました。
質問:ロードタイヤの太さって20c、23c、25c、28cがあるけども、一体どの太さが最適だと思う?
お客さんは結構悩む所だと思うから、塚田君の持論で良いので教えてくれるかな。
正解はないので、ちょっと意地悪な質問かもしれないけど。
とりあえず今回は最もポピュラーな23cと25cで比較してみよう。
道路環境と空気圧、乗り手の体重、脚力等の条件は同じという設定で宜しく。
まず、私個人がどちらを使うかと聞かれれば、ほとんどの場合は23cを選びます。
一般的には23cの方が軽量で、25cの方が転がりが軽く、快適性が高いと言われています。
実際に同じ銘柄のタイヤ(Vittoria コルサCX)で23cと25cを乗り比べたのでその感想を書いてみます。
今までずっと23cを使っていたので、23cの感想は?と聞かれても答えに困るのですが、23cと比べた25cの感想ということなら答えやすいです。
まず感じたのは「ちょっと重くなった?」
メーカー公表の重量は23cで250g、25cで255gと5gしか差がないことになっていますが、ちゃんと感じる差でした。スピードに乗ってしまえば気になりませんが、漕ぎ出しが少々重く感じます。
あと、「乗り心地はよい」
エアボリュームによるクッション性が増しているので、細かい振動が減衰されます。ロングライドには良さそうです。
肝心の転がり抵抗は「あまり差を感じない」です。
平地で50km/h巡航できるほどのパワーがあるわけではないので、私にはあまり関係がないのかもしれません。
グリップはどうでしょうか。これも「あまり差を感じない」でした。
ウェットコンディションでコーナーを攻めれば少しは差が出るのかもしれません。
総合的に考えると、軽量性重視の私にとって「25cは不要かなぁ」というのが結論です。
ただ、これはあくまで個人的な好みの問題だとお考え下さい。
今のは同一条件での比較でしたが、条件を変えるとどうでしょうか。
条件によっては23cが良かったり、25cが良かったりするはずです。
そこで、誰にでも当てはめられそうな簡単な診断テストを作ってみました。
【以下の4つの質問であなたに最適なタイヤサイズがわかります】 (ロードバイク前提)
質問に答えて点数を合計してみてください。
・あなたの体重
①59kg以下・・・1点
②60~79kg・・・3点
③80kg以上・・・5点
・主な用途
①通勤、街乗り・・・2点
②ロングツーリング・・・3点
③オールラウンド・・・2点
④ヒルクライムやクリテリウムレース・・・0点
・普段の巡航速度
①25km/h以下・・・1点
②26~35km/h・・・2点
③36km/h以上・・・3点
・ホイールのリム幅(外幅)
①21mm未満・・・1点
②21mm~24mm・・・3点
③24mmを超える・・・7点
合計8点以下・・・23cがおススメ
合計9点以上・・・25cがおススメ
どうでしょうか。なかなか的を得ていると思います。
点数配分を見ると、「体重」と「リム幅」が大きなウェイトを占めているのがわかります。
現在のプロレース界では25cが主流となっているのは皆さんご存知かと思います。
しかし、当店のタイヤの売れゆきでは今もなお23cが圧倒的多数です。
そこでタイヤの流通に詳しい専務に逆に質問です。
日本全国規模、さらには世界規模では23cと25cの割合はどのくらいになっていますか?
そして今後はどのように変わっていくとお考えですか?
<次回につづく>
text■塚田
ロッテンマイヤー様からのご質問です
質問:タイヤのサイズ表記が紛らわしくてよくわかりません。
タイヤのサイズはタイヤの径と太さで表されています。
ロードバイクで一般的な700x23cはタイヤ径が700mm、太さが23mmということです。ところが、物によっては寸法がインチであったり、太さが分数だったり小数だったりで確かにややこしいです。
特に「26インチ」と呼ばれる物には、マウンテンバイクの26インチ(HE)、一般自転車の26インチ(650A)、ランドナーの26インチ(650B)、ロードバイクの26インチ(650C)などがあって、それぞれに互換性はありません。
これらのサイズ表記を一つに束ねる共通規格に「ETRTO」というのがあります。
「European Tyre and Rim Technical Organisation」の頭文字をとったもので、ETRO表記はタイヤの断面幅とタイヤのビード内径をミリメートルで表します。700x23cはETRTOだと、「23-622」と表記します。
タイヤのビード内径が同じであれば同じリムに装着できるということなのでわかりやすいですね。
「26インチ」と呼ばれる物もETRTOだとそれぞれ、559、590、584、571とビード内径が異なることがわかります。
20インチに406と451があるのもETRTOです。
また、ロードバイクのチューブラータイヤのサイズもややこしいです。
メーカーカタログではタイヤ径の表記法が主に3種類見られます。
23-27" TUFO
23-28" CONTINENTAL,VITTORIA,MICHELIN
700x23 Panaracer,VELOFLEX,HUTCHINSON
実はこれらは同一規格で同じサイズなんです。ETRTO表記は23-28"です。
700cと28インチが同じというのはわかるとしても、27インチ=28インチというのはどうも納得いきませんよね。
タイヤを購入する際はこの「ETRTO表記」に注目してみてください。
答え:「26インチ≠26インチ」なのに「27インチ=28インチ」とか、もうわけわかんない
以下のサイトに詳しい解説があります
http://www.raleigh.jp/InfoFAQ/060701_wheel-adv.htm
text■塚田
以前紹介したGIANTのFASTROAD SLR2並みに本気度が高いクロスバイクが入荷してきました。
センチュリオンのSPEED DRIVE DISC1000です。
この自転車のどこが本気か?
まずコンポがシマノの新型Tiagraです。3x10の30スピード仕様!
そして前後油圧ディスクブレーキ仕様。上下異径の高剛性ヘッドチューブにプレスフィットBB!ヘッドチューブとBB周辺はクロスバイクとは思えないほどのボリューム感があります。ここまでレーシングスペックなのにタイヤは700x35cの太いスリックタイヤ。
標準仕様でも十分高性能。走る場所を選ばずに軽快に走れそうですが、細いタイヤに交換してハイスピード仕様にするもよし、ブロックタイヤ化してパスハンター仕様にするもよし。リアキャリアを装着してツーリングバイクに仕立てるのも面白そう。とカスタム化の夢が膨らむ良クロスバイクです。オススメ!
ありそうでなかった、便利グッズのご紹介。
スマートフォンとbluetoothで接続できるLED付きウェアラブルスピーカー「ELECWEAR」です。左右の肩の位置にあるスピーカーで走行中も安全に音楽やラジオを楽しめます。他にもメールや電話の着信音や、ナビゲーションアプリの音声ナビを聞くなどいろいろな使い方が出来そうです。
背中のLEDはハンドルに取り付け可能なリモコンスイッチで操作します。セーフティーライトとして点滅させることはもちろん、右左折時のウィンカー機能もあり、ブルベライダーにも人気が出そうです。
フル充電で連続使用約7時間、日常生活防水付きなので、自転車だけでなくさまざまなアウトドアシーンで使えそうですね。
2月下旬頃発売予定。販売価格は1万円前後くらいを予定。
text■塚田
新素材「グラフェン」を使用した Vittoriaの新しいタイヤを早速試してみました。
今回は最もスタンダードなクリンチャーレーシングモデル、「CORSA (Open Tubular)」の700x23cサイズのインプレッションです。
装着前にタイヤの裏側を見ると、高級品の証でもあるきめ細かい高密度なケーシングが確認できます。トレッド面には全ての性能を最大限に引き出すために、4種類のコンパウンドが使用されているそうです。取り付けは今までのオープンコルサシリーズ同様、レバーを使わずに簡単にはめられました。
チューブはタイヤの性能を最大限に引き出すVITTORIAラテックスチューブを使用。空気圧は6.8barに設定(体重57kg)。ホイールはMAVICキシリウムエリートです。
今までのコルサシリーズも愛用していたので、第一印象は「やっぱりVITTORIAのタイヤだな」といった感じ。コンパウンドが変わりましたがフィーリングは変わっていません。コルサCXよりはコルサSCに似てますが少し硬くなったかな。転がりがさらにスムーズになり、「上質感」が増した気がします。前のモデルよりカタログ値で重量が25g増えてますが、重さはほとんど感じられなかったです。この増えた分が耐久性や安心感につながるものなら許せる範囲です。
不満があるとすれば価格でしょうか。クリンチャーで定価1万円オーバーは消耗品としてはかなり贅沢です。売る側としても、いいタイヤを使ってもらいたいのですがこの価格だとライバルに勝てないのではと(その分値引きでガンバリマス)。いずれにせよ、すごくいいタイヤであることは間違いありませんのでこれは自信を持ってお薦めします。
text■塚田
MTB用にサイドスイングのフロントディレイラーが登場しています。
仕様を見ると変速パワーが従来の2倍(!?)とかなり魅力的。
さてどのように動作するのでしょうか?
ワイヤーのルーティングも気になるところです。
画像はそれぞれインナーギアとアウターギアに変速した状態です。
構造的には内側のプレートとブリッジ部分(内側と外側のプレートの接合部分)にそれぞれにパンタグラフが接続されていることが特徴です。
実際に操作してみると確かにパワフルな変速!フロント変速に不満をお持ちの方にオススメです!しかし、このパワフルさを生かすにはチェーンリング側の剛性も重要だと思われます。剛性の高いクランクと組み合わせをオススメします。
ワイヤールーティングはRD同様にアウターワイヤーが直接接続ですのでアウター受けが無くてフロント変速化をあきらめていたフレームにも福音となると思います(フルアウターになるので見た目はかなりゴツくなりますが…)。
固定方法により商品名の末尾は今までのダウンスイングにあたるH[ハイマウントバンド]、今までのトップスイングにあたるL[ローマウントバンド]、そしてE[Eタイプ]、D[直付タイプ]となります。
あけましておめでとうございます。
sakamoto様からいただいたご質問です。
質問:はじめまして、いつもブログを拝見させていただいています。<中略>寒い冬場はローラー台でのトレーニングを始めようと思っているのですが、3本ローラーと固定ローラーのどちらがおすすめですか。(レースに出場するつもりは今のところ無いので、体力を維持するくらいのつもりで使おうと思っています。)ご教示願います。
これは実際に店頭でもよく質問されます。両者とも似ているようで役割は違います。当然それぞれにメリット・デメリットはあります。
まずは3本ローラー。よく「上級者向け」と思われていますが、そんなことはありません。最初は乗れるようになるまで少しコツがいりますが、慣れてしまえば全然平気です。ローラー台の上で常にバランスを取りながら走らないといけないので、ペダリングスキルや真っ直ぐ走るバランス感覚を鍛えられます。欠点は強い負荷がかけられないことと、下階に対する騒音や振動が気になる点です。
次に固定ローラー。どちらかというとこちらの方が一般的です。負荷をかけながら脚力や心肺機能の強化を期待できます。自転車は固定されるので誰でも乗れますし、テレビを見ながらや音楽を聴きながらトレーニングすることが出来ます。欠点は単調な運動になりがちなので、続けるのに根気が必要です。
おすすめはどちらかというと、トレーニングの目的やローラー台を設置する住宅環境にもよるのでなかなか難しいです。ご質問の内容を見る限りではどちらでもいけそうですね。
答え:3本ローラーは「ヨガ」、固定ローラーは「筋トレ」みたいなかんじでしょうか。お好みでお選びください。