本日が年内最終営業日となります。誠に勝手ながら、12月31日~1月2日はお休みさせていただきます。
本年中のご愛顧に心より御礼申し上げますと共に、来年も変わらぬお引き立てのほどよろしくお願い致します。
新年は1月3日11時から営業いたします。スタッフ一同、皆様のご来店をお待ちしております。
福袋もあります!
昨今の円安の影響で輸入品の価格が上がっています。今後もさらに円安が進行することが決定的なため、一部の自転車用品メーカーはすでに値上げを発表しております。
カンパニョーロスモールパーツ 1月5日~ 約10%値上げ
VITTORIAタイヤ・チューブ 12月26日~ 一律15%値上げ
SPEEDPLAYペダル 12月27日~ 約15%値上げ
EASTON製品 1月31日~ 10~20%値上げ
CERVELO製品 1月31日~ 10~20%値上げ
CONTINENTALタイヤ 12月26日~ 5~10%値上げ
以上は一部です。今後も多くのメーカーが次々と値上げを発表するのは必至です。当店では在庫商品は価格を据え置きますが、値上げ後に入荷したものから順次価格を変更させていただきます。大きなお買い物は早めの方がいいかもしれません。
text■塚田
自転車に乗っていて心配することの一つがパンクではないでしょうか?
自分で気を付けていても不幸にもガラスなどを踏んでしまいパンクしてしまう可能性はあります。
そのパンクのリスクを出来るだけ無くすアイテムがこの「Zfal Z Liner」です。
使い方はタイヤとチューブの間に入れるだけ!!
万が一釘やガラスなどがタイヤを貫通してしまってもこのライナーが受け止めてくれてパンクのリスクを減らすことができます。
長距離乗ってる方も通勤で乗ってる方もパンクの神様に対する「お守り」代りに愛車のタイヤに忍ばせてみてはいかがでしょうか?
注)パンクの原因はいろいろある(空気不足によるリム打ちパンク等)ので完全には防げないです…
TEXT 鳥山
楕円チェーンリングで有名なスペインブランド、ROTORから超軽量なパワークランク「ROTOR POWER LT」が登場しました。先立って発売された「ROTOR POWER」はパワーセンサーが左右に取り付けられていたため、左右のパワーバランスなどが見れたが、新たに登場した「ROTOR POWER LT」はセンサーを左側のみとすることで大幅なコストダウンと軽量化を果たしました。価格は約13万円も安く、重量は約50g軽くなります。数あるパワーメーターの中で最軽量の部類です。そして、さらにこちらはチェーンリングが付属します!楕円ではありませんが、NO-Q52T,36Tがもれなくついてきます。これで¥146,000(税別)ですので、お買い得だと思います。(ROTORのクランクとチェーンリングで6万円するので、センサー分は¥86,000!)
自転車乗りの永遠の謎であるサドルの高さです。一体どのくらいがいいのでしょうか?一般的にはサドルにまたがった状態で下死点まで下げたペダルの上にカカトを乗せた時にひざが伸びきるようにとかペダルとカカトにちょっと隙間ができるようにとか諸説がありますが、ややアバウトな調整となりがちだと思います。実際は乗りにくくても慣れ(我慢)で「適正」とされているサドル高に身体を合わせているのが現状ではないでしょうか?
どうすれば「適正」サドル高から理想の高さに近づけるのか?
結局のところ試行錯誤しかないワケですが、とりあえず今のサドル高を現在の高さから1mm単位で調節してみてはいかがでしょうか?長く乗っている方ほど劇的な変化を感じられると思います。特にロード乗りの方はサドルを高くする傾向にあるので、あえて下げて見るのも良いと思います。私の場合だとちょっとサドルを上げてみようかな?と適当に3mmほど高くしてみたところ、いきなりペダリングが重くなりました。これは身体の調子が悪いに違いないとしばらく乗ってみましたがやはり重い。そこで元の高さに下げたところ元の軽いペダリングに戻りました。自分ではそんなわずかな差を感じられるわけがないと思っていたので驚きです。現在は元の状態から1mmほど高くしたポジションに落ち着いてます。本来はサドル高を調節するとサドルが前後する(体感的にサドルの傾斜が変わる場合もあります)のでそれを調節する必要があるのですが、最初はそこまで気にせずにサドル高調節によるフィーリングの違いを楽しんでみてはいかがでしょうか?きっと新たな発見があると思います。
※調節する際は元の状態に戻せるように現在のポジションをマーキングしておくことをオススメします。
text■奥田
本日のサイクリング会は登坂力強化の朝練を行いました。朝は寒くて昨日の雨で路面がまだ濡れていましたが、やる気満々の8名の参加者にお集まりいただきました。
前半は1kmちょいの緩めの登りを往復。ポイントは登りはじめから登り終えるまで速度を落とさないこと。スピードメーターの数字を睨みながら1km/hでも失速しないように注意します。そして少しずつペースを上げます。ペースを上げすぎると登りきれなくなるので、自分の足とうまく相談しながら登る練習です。
そして後半は、ダンシングすると後輪がスリップするくらいの短い激坂を何本かこなしました。(この激坂でまたしても足が攣ってしまい、最後の長い登りで見事に失速。)
本日の獲得標高は584m(多分過去最高)でした。
次回は年内最後のサイクリング会になると思います。詳細が決まり次第アップしますのでよろしくお願い致します。
text■塚田
自転車人口が増えるにつれ、自転車の交通マナーが問題視されてきています。自分は完璧にマナーを守れているか、胸に手を当てて考えると迷いなくイエスとは言い切れません。
ただ、自分たちを棚にあげるつもりではありませんが、マナーが悪いのは圧倒的に一般自転車(ママチャリ)に乗る一般の人たちであり、彼らには悪気がないというか、自覚がない。例えば夜間の無灯火、車道の逆走、信号無視、傘を差しながらの運転、スマホを見ながらの運転、挙げればキリがありません。
私が通勤で使う道で、帰りにたまにすれ違う自転車がいるのだが、その人はいつも100パーセント逆走してきます。彼にとってはただ単にこっち側のほうが走りやすいのでしょう。信号無視をする人も車が来ないのを確認しているのならまだしも、ノーストップで赤信号を突っ切るものだから、よくぞ今まで生きてたなって見ているこっちがヒヤヒヤします。
また先日、普通免許の更新で講習を受けてきたのですが、講習ビデオの中で「自転車は一度停車すると再発進するのが億劫なので一時停止の標識を守らずに突っ込んでくることが多いので注意が必要です」というような解説がありました。確かに車目線からするとそうかもしれません。ただ、車を運転する人も自転車に乗ります。あたかも「自転車の一時停止無視はやむを得ない」みたいな解説はやめてほしかったです。最近でこそようやく自転車の交通違反の取締りが厳しくなってきましたが、交通教育がまだまだ遅れています。
ここで声を大にして訴えたところで一般の人たちの意識は変わらないので、せめてロード乗りの人たちだけでもマナーを守って欲しいです。やはりロードバイクは同じ自転車でも一般自転車よりも圧倒的に目立つので少数派でも目に付くのです。常に自分たちが誰かに見られていると言う意識と、車や歩行者に対する配慮を忘れてはいけません。自分たちが怖い思いをしないためには車のドライバーに嫌われないことも大切です。
text■塚田
本日はいつもの楽しいサイクリングではなく、インターバルトレーニングを行いました。参加者もレベルアップして前回行ったときよりも高強度なトレーニングとなりました。
自転車のトレーニング方法で最も重要なもののひとつ、インターバルトレーニングによって期待できる効果はいろいろありますが、主に
・パワーアップ
筋トレと同じで瞬発力や筋持久力の向上
・耐乳酸性の向上
乳酸をためずにエネルギーに変換する能力
・回復力の強化
心肺機能の強化など
などがあります。なかでも「回復力の強化」というのが重要です。実際にレースで「全開で頑張る」のは集団を引きちぎるアタックやゴールスプリントなど数えるほどもなく、アタックの後いかに回復するかとスプリントに備えていかに体力を温存するかがカギになります。アマチュアレースでは絶対的なスピードよりも回復力が勝敗を分けることも少なくありません。
ワンステップ上を目指すには限界まで追い込まないと自分の限界は超えられません。練習は辛いですが、繰り返し行うことも大切です。
text■塚田
(写真は後藤様よりご提供いただきました)
先日、半年に1回くらいの割合で行われるカンパニョーロの技術指導・新製品紹介のセミナー・勉強会がありました。
新製品の情報は雑誌等で紹介されていると思いますので、あえて言いません。ただ、納期がだいぶ遅れているみたいです。
カンパニョーロファンのみならず、良い情報があります。今度の「バイシクルクラブ」の付録でシマノのようなA4版の豪華なカタログがついてきますよ。(珍しいですね、なかなかすごいカタログです。)
あと、サイクルモードのカンパニョーロブースでローラー台に乗った状態ですが操作できる試乗車も何台か用意するとのことです。是非寄って見て触ってみてください。(決してバイシクルクラブ・カンパの回し者ではないですよ。)
text■武井
あまり自転車競技に詳しくない方にとってはロードレースはドーピングばっかりで悪いイメージをもっているかもしれません。実際に自転車競技は長い歴史があり、ドーピング問題も古くからあります。1886年ボルドー-パリ間の600km自転車レースにおいて、近代スポーツ初のドーピングが原因の死者を出しました。また、ドーピングによる近代オリンピック初の死者も1960年のローマオリンピックの自転車競技でした。とりわけ自転車競技だけがドーピングが多いというわけではないが、初の死者が出たと言うことで悪い印象がついてしまうものです。
さらに記憶に新しいところでは、2012年にランス・アームストロングは全米反ドーピング機関(USADA)により、ツール・ド・フランスの7連覇を含む1998年8月1日以降の全タイトルの剥奪と全ての自転車競技からの永久追放の処分を科されるという大スキャンダルがありました。
実際のところは、暗い歴史があるのは確かですがスポーツ界全体からすれば、ロードレースはドーピングに対して最も厳しい競技の一つだと思います。そして今や、スポーツ界において最もクリーンな競技の一つだと言えます。それでもまだまだ根深いものがあります。問題視されているのは、自転車競技が肉体的・精神的に過酷な競技であるがゆえ、選手の生命にかかわる危険性があるということと、ドーピングによって得られる効果が他の競技よりも大きいのではないかということです。
これは過去の例によってもあきらかで、ドーピングが発覚した選手の多くは他を圧倒する強さで勝利していました。今は亡きマルコ・パンターニが持つツール・ド・フランスでのラルプ・デュエズの登坂記録(1997)は未だ破られていません。クロモリやアルミのフレームに8速コンポという時代ですよ。(ちなみに歴代記録の1位~5位はパンターニとアームストロングの二人によって占められている)。
ではいっそのことドーピングを解禁してしまってはどうか。選手はスポンサーが供給する機材の如くシーズンごとに使い捨てられ、毎年何人もが命を落とすことでしょう。自転車メーカーはフレームの開発をあきらめ、より効能の優れた新薬の開発競争が激化します。製薬会社は大儲けです。もちろん、スポンサーはみな製薬会社です。そんなの誰も見たくないし、誰も選手になんかなりたくないですね。
これからはプロスポーツやオリンピックだけでなく、アマチュア競技でもドーピングに対するチェックが厳しくなってきていますので、その競技の価値やスポーツ精神を守る意味でもドーピング問題は無くなっていって欲しいです。
結局のところ、速くなりたければ練習あるのみ(あと機材投資も!)、というわけで次回サイクリング会は朝練(インターバルトレーニング)やります。
text■塚田
カーボンフレームや軽量パーツを使っていると気になるのが「トルク管理」。でもトルクレンチって高価なのでなかなか手が出ませんね。シートポストやハンドル・ステムなど、よく調整するところだけでも適正トルクを知っておきたいです。
このGIANT製の「5Nmトルクキー」はその名の通り、5Nmのトルクを簡単に確認することができるスグレモノなんです!3mm・4mm・5mm六角のビットが付属しており、差し込んでトルクをかけると5Nmのところでクリックが発生します。普段手の感覚だけで締めていたのが正しかったのかチェックできます。価格はさすがGIANTって感じで、たったの¥1500(税別)!ぜひともツールボックスにひとつ忍ばせておきたいですね。バイクブランドGIANTは最近自転車本体だけでなく関連パーツがかなり充実しており、なかなか手広くやっております。
トルクに関して以前のブログもご覧下さい>>
text■塚田
TIOGAの「LOCK-ON BIOGRIP」
一見ただのグリップに見えますが実はそうではないんです!!掌にピッタリフィットするように絶妙なバランスの構造になっているのです。
最近のクロスバイクに多く採用されている掌が当たる部分が広がっているグリップ(俗にいうエルゴノミックタイプ)だと、太くて握りずらかったり、使っているうちに動いてズレてしっまったりする物もありますが、
このグリップは工具で固定する「ロックオンタイプ」なのでズレにくく微妙な角度調整も簡単に出来ます。
また立ち漕ぎの時、普通のエルゴタイプとは違って広がってないため普通のグリップのようにシッカリハンドルを握れます。
またゴムは柔らかめで手に吸い付くような感じで最高に握り心地が良く、掌にフィットする作りなので効率よく地面からの振動吸収でき、疲れや痛みが軽減されます。
百聞は一見に如かず…試しに使ってみたらいかがでしょうか?
TEXT 鳥山
ダイナソアが輸入販売を行っている主力ブランド、TIME・CARRERA・ORBEA・CINELLIの2015年モデルが発表されました。
注目はやはり、今回上位2機種をフルモデルチェンジした、フランスを代表する高級ブランドTIMEですね。剛性・エアロ性能を重視した「SKYLON」と反応性・機敏性を重視した「IZON」が新たに登場しました。そして、上位3機種には「ノーマルフォーク仕様」と「AKTIVフォーク仕様」を選択できます。このAKTIVフォークは画像でも紹介していますが、これがすごいんです。ゴツイ形状の中身は振動を減衰する「ダンパー」が内蔵されます。これにより通常のフォークよりも振動が約30%軽減するそうです。
また、ユーロバイクショーで発表され注目を集めているのが300本限定の復刻版「VXRS Limited」です。入手困難な超プレミアムモデルですので気になる方はお早めに!(メーカー価格税別¥480,000)
独特のデザインが特徴のイタリアンブランドのCARRERAはトップモデル「CARRERA SL」の廉価版である「CARRERA SL950」が新登場しました。ミドルグレードの「VELENO」はマイナーチェンジです。
スペインブランドORBEAのトップモデル「ORCA」もモデルチェンジです。よりスリムな形状で軽量化を果たしました。
その他いろいろありますが、詳しい資料が店頭にありますのでお気軽にご相談下さい。
text■塚田
キンモクセイの香る、爽やかな秋晴れ。いい季節です。
今回のサイクリング会は初心者コースという設定でした。いつも初心者コースと言いながらも、なんだかんだでハイペースでの巡行になってしまったりしていたので、今回はゆっくり走ることを意識しました。平坦は25km/h、登りは18km/hが目安です。前半は川沿いをのんびりと、後半はややアップダウンはありましたがゆっくりのペースだったので楽だったと思います。
日が出るとまだ暖かいですが、朝晩は半袖ジャージだと肌寒くなってきました。そろそろウエアーも衣替えですね。
text■塚田
前回は山中湖までミニベロの検証ロングライドに行ってきましたが、今回はタイヤを交換したのでさらに長距離に挑戦してきました。交換したタイヤはミニベロ界(?)では有名なパナレーサーのミニッツライト PTです。太さは7/8インチ(23C相当)です。タイヤが細くなってケブラービードになったのでタイヤの重さは半分ぐらいに軽量化されました。併せてチューブも細くしたのでさらに軽くなっているかも。
3Tのハンドルに新しいモデルが加わりました。
AEROシリーズで、エアロダイナミクスを極限まで追求したモデルで、ワイヤーは内蔵タイプです。なかなかかっこ良かったです。
他のモデルはデザインが新しく変更になり今のデザインでなくなります。好みが分かれそうですね。カーボンモデルはワイヤー内蔵タイプになるみたいです。
text■武井
ANCHOR2015年モデルは2014年モデルがほぼ継続となります。ニューモデルとして追加されたのが、ありそうでなかったANCHOR初のTTフレーム「RT9」です。ANCHORが満を持して投入してきただけあって、最新のトレンドをふんだんに盛り込んだ設計となっています。ブレーキはダイレクトマウント、コンパクトなリア三角、ステムは専用設計のものが付属します。また、対応コンポーネントはシマノDi2のみの電動専用設計。あくまでレース用の機材として完全に割り切っています。おもしろいのが、Di2の内蔵バッテリーがシートポストではなく、BB付近に収納される点。低重心化のためのこだわりで、同じ理由でリアブレーキもBB下に取り付けられます。フレームセットのみの販売で、メーカー価格¥390,000(税別)
ロードバイクのフレーム素材は今は「フルカーボン」が主流となっており、これに取って代わるような新素材はなかなかこの先も出てこなそうです。カーボンは軽量でありながら金属素材よりも(場合によっては)高強度で、腐食や経年劣化に強く、振動吸収性があったり、自由な形が作りやすい夢の素材です。航空機などに採用されてるのもみなさんご存知だと思います。
ところで、「カーボン」というのは「炭素」のことであり、「カーボンファイバー」とはアクリル繊維を高温で炭化させた炭素繊維(PAN)のことです。自転車のフレームに使われているのはこの炭素繊維を樹脂で固めて強化した「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)」です。なんだプラスチックじゃん、と言うのも実は違っていて、いわゆる複合素材なのであくまで「炭素繊維+プラスチック」。「チョコバナナ」を「チョコレートでしょ」って言ってるようなもんでしょうか。
CFRPの製造方法はいろいろありますが、自転車のフレームの場合は、炭素繊維をシート状にしてエポキシ樹脂を染み込ませたもの(プリプレグ)を重ね合わせて型にはめ、熱や圧力をかけて成型する方法が多いです。いわゆる「モノコックフレーム」はこの方法でつくられます。
このCFRPを一般的に「カーボン」と呼ぶことが多いのですが、ひとくちに「カーボン」と言っても素材としての性質は単一ではありません。プリプレグの原料となるカーボンファイバーにもさまざまな種類がありますし、プリプレグを重ねる時の繊維の方向や重ねる厚みでも特性は随分と変わってきます。
カーボンのグレードは主に炭素繊維の「弾性率」で区別されます。「弾性」という文字から「弾む性質」みたいに、高弾性だとビヨンビヨン跳ねるのかと思ってしまいがちですが、ここで言う弾性率とは力を加えた時の素材の変形のしにくさであり、カーボンはもともと繊維なので引張りに対する変形率(ヤング率)で数字が大きければ変形しにくいということです(若者の比率は関係ありません)。
いわゆる「高弾性カーボン」や「ハイモジュラスカーボン」と呼ばれるものは弾性率の高い素材を使用しているので、剛性が高いといえます。弾性率が高ければ強度があるかというとそうではなく、ある一定以上の弾性率を超えると引張り強度も落ちます。そこで弾性率が低くても強度の高いカーボンもバランスよく配置する必要があります。適材適所が重要です。
こうして作られるカーボンフレームは入門モデルからプロ用に供給されるものまでピンキリです。ハイグレードなものほど、より高価な高弾性カーボンがふんだんに使われ、より緻密な強度計算と丁寧な手作業による工程を経るためコストがかかります。
10万円のフレームと100万円のフレームでは性能の差はもちろんありますが、10倍速く走れるわけでもなく、10倍長持ちするわけでもありません(高価なものほど取扱いがデリケートだったりします)。しかし、製品開発におけるメーカーの熱意や、憧れのフレームを所有することの悦び、周囲の熱い視線は10倍以上でしょう。
いつかは手に入れたい憧れのフレームを夢見ることも、ロードバイクの楽しみ方の一つかもしれません。
text■塚田
シマノのMTB用のマウント規格でIspecというものがあります。
これはブレーキレバーに直接シフトレバーを装着するマウント規格です。シフトレバーの固定バンドが無くなることによりハンドル周りがすっきりして軽量化も期待できますがIspec規格はちょっとややこしい。実は2種類の規格が存在するのです。
■Ispecには初代Ispec(旧型)とIspecB(現行)の2種類の規格が存在するッ!
ニューモデル発表が目白押しのシーズンです。
GIANT2015年モデル発表の展示会に行ってきました。すでに雑誌などでモデルチェンジが明らかとなっている「DEFY ADVANCED」シリーズが今回の目玉です。それ以外のモデルはカラーリングの変更で継続されるものが多いようです。
各ブランドが2015年モデルを発表しておりますが、まだまだ手に入る超お買い得な2014年モデルをご紹介。
SCOTTの「SOLACE 20」です。SOLACEシリーズはSCOTTの中でロングライド向きのコンフォートモデルという位置づけで、とにかく乗り心地にこだわって設計されています。リアブレーキは最近のトレンドでもあるダイレクトマウント方式でBBの裏に配置されます。それによってシートステーを細くしてしならせることでバックからの突き上げを吸収します。タイヤも最近のトレンド、太目の25cサイズが標準装備されます。ヘッドも長めなのでアップライドなポジションが可能です。コンポーネントは11スピードのULTEGRA6800。
このアルテグラコンコンポのフルカーボンバイク「SOLACE 20」が超特価で販売中!価格はナイショ(店頭でご確認下さい)ですが、あまりの安さに飛ぶように売れているため、メーカー在庫も残り僅かになってしまいました。(ここだけの話、フレームタンタイカカクヨリモヤスインデス!)
2015年度も継続となるモデルですが、価格は上がりますのでお買い得な2014年モデルを今のうちに!
text■塚田
「チェーンの汚れを取りたいけど、やり方が解らないしめんどくさそうだよ~」って方に良い商品があります。
その名は「FINISH LINE 1-Step」
このオイルはこれ一本で汚れを浮かせて取り除きやすくし、なおかつ潤滑剤の被膜を長期間形成します。
これ一本で洗浄と潤滑ができるなんてとっても便利ですね~
使い方は…
①チェーンにタップリ吹き付ける(以外に飛散るので注意しましょう…)
②ボロキレ等で拭き取る。
③拭き取ったら最後にもう一度軽く拭きつける。
これだけでチェーンの洗浄と潤滑、防錆ができます。
チェーン以外にもケーブル、ディレイラー等にも使用できます。
これは便利!!一度試しに使ってみてはいかがでしょうか?
TEXT 鳥山
「漕ぎ出しは軽いけど長距離は苦手」と評されるミニベロですが、実際に長距離は走れるのか?どれだけ疲れるのか、遅いのか?を身体を張って実証実験してきました。コースは横浜から道志みち経由で山中湖までの往復180Km弱。
いつも通勤で乗ってるミニベロですが、ビンディングペダルとレーパンで武装していったら途中の津久井湖あたりでお尻が痛い!?どうやらレーパンのクッションの厚みでいつもより前傾になっているのが原因らしいのでサドルの傾きを調節したら問題無くなりました。皆さんもサドルの調整はレーパンで行うことをおすすめします。
山中湖までの道のりでは個人的に3か所の難所(?)があります。一つ目は道志みちの入り口の手前の三ケ木交差点直前の上り坂、二つ目は道志みち前半の平丸トンネル手前の上り坂、三つ目は最後の山伏峠です。特に山伏峠は距離が長く、直線区間もあるので毎回心が折れそうになりますが道路工事の人に応援されながらなんとか走破!(登り切った所で足がつってしまいましたけど…)。
山伏峠を越えたら山中湖までずっと下りでラクチンです。
さて、肝心のミニベロの走行性能ですが、平地や緩斜面ではロードと比べると平均速度は遅いですがロードより脚が残せる印象です。急坂では小径ならではの漕ぎ出しの軽さもあってロードと同じぐらいでしょうか?標準装備の重いタイヤなのでかなり健闘している感じですね。ただしロードは軽量タイヤや軽量ホイールが選び放題ですが、ミニベロは選択肢がほと んど無いのが残念です。
帰りは道志みちをそのまま戻りましたが、復路では飽きるほどのダウンヒルを楽しめます。個人的にミニベロの面白さはダウンヒルにあると感じています。良くも悪くも機敏で身体ごと素早く進路を変えられるのが魅力だと思います。所要時間は休憩を含めて11時間ほどでした(ロードと比べると1時間近く遅いw)。ただし疲れ具合はロードよりも少ないように感じました。
今回は特にトラブルも無く走り切れましたが道中は「もう二度と来るもんか!」てな感じでした。なのに帰宅するとまた行きたくなる(しかもミニベロで!)のが不思議です。ミニベロには漕ぎ出しの軽さ以外に走行性能では見るべき点はないと思いますが、それを超えた不思議な魅力があるような気がします。
ちなみにミニベロはフレームの隙間が多くキャリアも低く装着できるので低重心を利用して積載量を増やすのも面白いかもしれません。
ミニベロで道志みちを走る方は多くないと思いますが、長距離走る場合は「がんばらない」で気持ちに余裕を持って走ることをオススメします。特に緩斜面の登りではスピードの乗りがあまり良くないので無理をせずのんびり淡々と走るとミニベロの良さが引き出せるように思います。そして熱中症対策をお忘れなく。
※今回の自転車はBianchi MINIVELO-10 DROPBARを使用してます。
text■奥田
本日のサイクリング会は多くの方が夏休みの最終日ということもあってか、大勢の参加者にお集まりいただきました。曇り空で厳しい暑さも和らぎ、この時期としては走りやすかったかと思います。今日のコースは短い距離でしたが、アップダウンもあり裏道もありで楽しめたのではないでしょうか。
普段よく通る道も、一歩脇に入っていつもと違うルートを発見すると楽しいです。車だと進入しづらい狭いところも自転車なら小回りが効きます。住宅地のはずれとかに意外な穴場が潜んでたりします。皆さんも面白い裏道を発見してみてはいかがでしょうか。
text■塚田
タイヤチューブには数種類のバルブ長があります。
通常は現在使用しているチューブと同じ長さのバルブ長の物を選びますが、短めの物を選ぶ事によって若干の軽量化が可能です。
基 本的にバルブ長は短い方が軽くて有利ですが、短かすぎるとリムからバルブが十分に飛び出さないため空気を入れることができなくなります。特にレバーでロッ クするタイプのポンプヘッド(ほとんどのポンプに採用されています)ではある程度のバルブの露出が必要ですのでご注意下さい。ねじ込み式のポンプヘッドの 場合はバルブの飛び出しがそれほど多くなくても空気を入れられますが、携帯ポンプでも空気を入れられるかを必ず確認しておきましょう。
またディープリムの場合はバルブ長の長いチューブでもバルブが届かない事が多いためバルブエクステンダーというものを使用してバルブを延長して空気を入れます。こちらの場合はバルブエクステンダーの携帯をお忘れ無く。
text■奥田
※下記画像はいずれもリム高24mmとなってますが同じリム高でもリムの種類によって飛び出し量が異なりますのでご注意下さい。
ここ最近、ロードバイクのタイヤサイズが太めになりつつあります。まだ記憶に新しい今年のツール・ド・フランスなんかでも多くのプロが25Cサイズを使用していました。選手たちはスポンサーの都合で使用できる機材のメーカーに制限はありますが、そのメーカー内での種類やサイズなどはある程度自由に選択できるので、彼らが25Cサイズを使用しているということは、自ら好んでチョイスしているということになります。
サイズが太くなれば重量は増えてしまいますが、エアボリュームの増大による乗り心地の良さと、グリップの向上が望めます。これはなんとなくわかります。200kmほどの距離を雨の日も路面の悪いところも高速で走りぬける選手たちのとっては、重量を犠牲にしてまでも乗り心地とグリップは重要だといえます。
そしてポイントとなるのが「転がり抵抗」のちがいです。昔は細いタイヤの方が路面の接地面積が小さいから転がり抵抗も小さいと思われていました。ところが最近のデータによると「同じ空気圧で同じ重量がかかる場合は太いタイヤの方が転がり抵抗が小さい」というのです。加重がかかることでタイヤが変形し、弾性損失によるエネルギーロスが生じるのですが、同じ条件だと太いタイヤの方が進行方向に対する変形量が少なくなるので、より少ない駆動ロスで大きな推進力が得られるのだそうです。
ここまでのウンチクは皆さんも聞き覚えがあるかもしれません。ここで疑問となるのが「同じ空気圧」という条件です。多くの場合、太いタイヤの方が推奨気圧が低めに設定されています。タイヤを太くしても空気圧を下げれば転がり抵抗は大きくなってしまいます。ということは、同じ太さでも空気圧を上げれば転がり抵抗は少なくなるということです。確かにそうだ。しかし、空気圧を上げることで路面の凹凸に跳ねやすくなり、乗り心地とトラクションが失われます。結局のところ、何かを得るためには何かを失うのであり(良い機材を得るにはお金を失う)、バランスが肝心ということです。25Cタイヤが流行っているのは、この太さと空気圧のバランスが多くの選手の好みにフィットしたということなのでしょう。
また、近年のホイールの「ワイドリム化」も見逃せません。太いリム幅は空気抵抗のを少なくするために各ホイールメーカーが研究開発を重ねた結果たどり着いたもので、リムが太くなるのに合わせて太いタイヤが主流になってきた感じはあります。「ワイドリムありき」で太めのタイヤが誕生し、使ってみたら悪くない、ってことで広まったといったところでしょうか。
今のところ、主要タイヤメーカーのラインアップを見るとクリンチャーもチューブラーも23Cをメインとしているところがほとんどですが、今後は間違いなく25Cサイズのバリエーションが増えてくると思います。
さらに、ディスクブレーキがUCIに認可されるようになると、ブレーキキャリパーとのクリアランスを考えなくて良くなるので28Cとかが主流となってくるのでしょうか。まだなんともいえませんね。
当店でも「25Cブーム」にのっかって、人気タイヤブランド各モデルで25cサイズの在庫を用意しています。クリンチャーもチューブラーもありますので、まずはご自身で試してみるのが一番です。
私個人も実は25Cタイヤに興味があり、最近履き替えたチューブラータイヤも25Cにしてみたのですが、使ってみた感想はまた次の機会に。
text■塚田
硬派なレーサーに人気のブランド、サーヴェロからお得な新モデルが登場します。今回はS2、R2、P2の3機種を紹介しますが、いずれも上位グレードのS3、R3、P3と同じフレームでフロントフォークを変更することで大幅なコストダウンを達成しています。
プロ選手もこぞって使用するBERNERでお馴染みの大径プーリーですが、なかなかに高価なので手を出すのをためらう方も多かったことでしょう。
そこで!痒いところに手が届く庶民の味方のサードパーティーブランド「TNI」からアルミ製のゲージを使用した廉価版が登場しました!なんと価格は本家BERNER製の約3分の1です!ガイドプーリーは11Tのままで、テンションプーリーに15Tを採用(BERNERはガイド13T、テンション15T)。シマノ11速対応で、DURA-ACE・ULTEGRA共通で使用可能です。対応ディレーラーはRD-9000、RD-6800、RD-9070、RD-6870です。サガミ特価¥14,200(税別) 早速試してみたいですね!
text■塚田
通勤・通学・または趣味でクロスバイクに乗ってる方はたくさんいらっしゃると思いますが、その方々にオススメしたいのが「バーエンド」です。
この「バーエンド」を取り付けてる方は少ないと思いますが、使うとビックリ!!価格以上の価値があるのです。
ハンドルポジションが一か所しかないフラットバーに握る場所を増やすパーツなのですが、登り坂や立ち漕ぎで使えばハンドルを引き付けやすくなり、速く、楽に乗れますし、また長距離ツーリングでは手の位置を変えられるようになるので、掌や手首の疲労の軽減になるのです。
この「バーエンド」一度使ったらやめられないのです。
text■鳥山
私のお気に入りはコンチネンタル ゲータスキンです。
このタイヤの特徴は特殊なケーシングでパンクしにくいこと。特にサイド外側にもケーシングがあるのでサイドカットにも強いタイヤです。細いタイヤのロードに乗っていると側溝やグレーチングでサイドカットする事があるのでサイドのケーシングは心強いです。私は長距離走行時の乗り心地とグレーチングへのはまりにくさを重視して700X25cを使ってます。23cと比較すると坂では重さを感じますが、平地では転がりも良く十分に軽い走行感だと思います。
text■奥田
意外と知られてませんが、シマノの11速ホイールは10速、9速、8速にも対応できます!現在8速の人も将来に備えて11速ホイールを選ぶのもアリですよ。
ちなみに各速への対応は以下のように行います。
ロードのクランクを買う時にクランクと同じグレードのボトムブラケットを選んでませんか?現行のシマノのロード用ホローテック2クランクはSORAからデュラエースまで同じBB規格なのでどれでも装着可能です。
たとえばティアグラのクランクにデュラエースのBBを装着なんてのも問題なくできます。上位グレードのBBは軽量で耐久性も高くて回転も軽いのでBBだけでもデュラにするのもオススメ!他のパーツと比べてグレード間の価格差が少ないのも良いですね。
今世紀最大の発明品とも言われるこちらの商品、SPEEDPLAY用のクリートカバー「Keep On Kovers」が入荷しました。何がすごいかって、クリートカバーを取り付けたままペダルの着脱ができるのです。つまりクリートカバーを付け外しする必要がないのです!SPEEDPLAYの最大の欠点でもあったクリートの歩きにくさがこれで解消されるのであれば、SPEEDPLAYユーザーだけではなく、このクリートカバーを使うためにペダルを交換するなんて贅沢もしたくなってきます。さらに、写真左の「Z」は写真右の従来品よりも4倍長持ちするそうです。下手するとシューズよりも長持ちしてしまうのではないかと心配になってしまいます。4倍長持ちするのに値段は約1.5倍というのも素敵です。
text■塚田