川えびーにゃ様からのご質問です
質問: 一昔前はニューモデル発表といえば、ツール・ド・フランスの前でしたが今は各社バラバラな気がします。これはモデルがエアロやエンデュランスといった感じで細分化されている影響がありますか?
かつては「ツール・ド・フランス」といえばロードバイクファンにとって最も関心の高いレースイベントでした。メーカーとしてもプロモーション効果が大きかったので、新モデルをツール・ド・フランスに投入して、それが活躍すれば売れる、という仕組みが成り立っていました。
ところが近年ではロードバイクを買う人(お客さん)とロードレースファンは必ずしも一致するわけではなくなりました。ロードバイク好きな方でも、前回ツール・ド・フランスの優勝者を知らない、ってこともよくあります。優勝選手が使っていたフレームが飛ぶように売れるってこともなくなってきました。
現在ではほとんどのメーカーは8月~9月くらいにドイツで開催される世界最大の自転車国際見本市である「ユーロバイクショー」に新製品発表の照準を合わせているようです。
さらに最近では、製品の差別化が難しくなってきたためか、新製品の発表時期をあえてライバルメーカーとずらすことで注目を集めようとするメーカーの動きもあるようです。
また、ジャンルが細分化されてきたことも要因のひとつだと思います。顧客ニーズが多様化すれば販売戦略も多様化します。メーカーのラインアップの中でも、ジャンルによってターゲットは異なるので、プロモーション方法も変える必要があります。
答え:最近は夏~秋ごろの発表が多いのですが、少しづつ早まってきているような気がします。このままいけばそのうち、ツール・ド・フランス前の発表が通例になるかもしれません。
text■塚田
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