ギア比について(素朴な疑問38)

Freedman様からのご質問

素朴な疑問: カンパやスラムが12速化し、デュラも来年はモデルチェンジに合わせて12速化されると思うのですが、ホビーユーザーにはスラムのように10Tを追加されても一生使うことがない気がします。完成車には12-30とか14-32ぐらいのがいいんじゃないかと思うんですがプロショップとしては一般にはフロント・リアともどのぐらいが無難だと思われますか?

 

 

ギア比に関しては、用途や乗り手の脚力・速度域によって必要となる歯数は変わってくるので、「このギア比がベストです」とはなかなか言えません。

 

国内で市販されている完成車のギア比をみると、フロントが50/34T、リアが11-28Tというのが最も標準的な仕様だと言えます。しかし、普通に市街地を走行する場合、速度域はせいぜい30~40km/hくらいなので、フロントがアウター(50T)であればリアは14Tくらいで事足りてしまいます。

 

シマノが販売するカセットスプロケットはトップギアが11Tとなっているのが多いのですが、「11Tとか12Tはほぼ使わない」と言う声は多いです。現行105のカセットスプロケットのラインアップは(11-28T、11-30T、11-32T、12-25T)の4種類です。12-30Tとか12-32Tとかあれば確かに便利そうです。

 

シマノの考え方としてはおそらく、

「坂を登るのなら大きいスプロケットが必要→登りがあるなら下りもあるよね→下りでかっ飛ばすには11Tは必須だね!

「登りも下りもない平坦ならクロスレシオの12-25で決まり!」

ってことなんでしょうか。32Tが必要な登りが多い割には11Tでかっ飛ばせる下りが少ないのは日本の特殊な道路事情が関係しているのかもしれません。

 

世界的にはフロントが52/36Tでリアが11-28Tというのがもっとも標準的なのだそうです。

 

そもそもロードバイクはレースを走るための自転車なので、レースで使用されるギア比をみてみると、フロントが53/39T、リアが11-25T or 11-28Tが一般的(コース設計にもよりますが)となります。

 

速さを求めるロードバイクにはトップギアの11Tはやっぱり必要です。「11T」は能ある鷹が隠す「爪」みたいなもの。たとえ使わなくても、この自転車はこれだけスピードが出せる、という「可能性」は残しておいたほうがいいのかもしれません。

 

スラムの12速コンポはカセットスプロケットが全てトップギアが10Tです。その代わりフロントシングルも想定して、フロントギアも小さめです。53x11Tと48x10Tが同じくらいのギア比になります。フロントシングル42Tでリアを10-33Tにすれば、50x12T~34x27Tのギア比をカバーできるので、10Tの出番は意外とあるかもしれません。

 

最後に個人的な意見ですが、私もトップは12Tで十分だと思います。ただ、30T以上の大きなギアはできれば付けたくないです。フロント52/36T、リア12-28Tが理想でしょうか。フロントシングルは面白そうなのでそのうち試してみたいです。フロントシングルなら、フロントが44T、リアは11-32くらいかな?

 

答え:「11T」は能ある鷹が隠す「爪」みたいなもの。トップギアが使えなくて嘆くのであれば、フロントのアウターを小さくしてみましょう。(こんなところにちょうど良い物が!)

 

text■塚田

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