隠れた名品

 カンパニョーロ「ユーラス」

 

「シャマルウルトラ」の影に隠れてイマイチ目立たない存在となってしまったが、「シャマル」が登場する以前はこのユーラスがカンパのアルミホイールのトップグレードでした。

 

シャマルとの主な違いは、ハブボディの材質(ユーラスはアルミ、シャマルはカーボン)とベアリングの材質(ユーラスはスチール、シャマルはUSB)の2点です。

 

ということは、リムやスポークは同じということになります。ホイールの性能を決める要素としては、ハブよりもリムやスポークの方がはるかに重要です。

 

しかし、現行モデルのシャマルとユーラスはリムは別物です。2017年以降のシャマルは「C17」という規格(いわゆるワイドリム)でそれまでよりもリム幅が2mm太くなりました(それによって重量も増えました)。ところが現行のユーラスはナローリムのままです。つまり、2016年以前のシャマルと同じリムということです。

 

また、ユーラスがアルミ一体ハブであることのメリットもあります。シャマルのハブはフランジがアルミでハブ胴がカーボンという異素材を組み合わせているので、ハブのねじれに対する剛性面で不利になります。剛性を犠牲に軽量性を取ったことになります。

 

これは「ボーラワン」と「ボーラウルトラ」の比較でも言える事で、アルミ一体ハブの方がどうやらトルクの掛かりが良いみたいです。

 

そんなわけでユーラスをベタ褒めしてみましたが、私個人的にも「カンパのアルミホイールどれを買う?」と聞かれたら「ユーラスの一択」になるかとおもいます。ホントはゴールドのシャマルウルトラが一番欲しいんだけどなー復刻しないかなー。

 

text■塚田

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コメント: 1
  • #1

    カンパ通の専務 (土曜日, 16 2月 2019 18:39)

    これ、実は言えてます。こんな事言うとメーカーに怒られますが、最上級モデルが最高性能とは限りません。ボーラにしてもウルトラよりワンの方が反応が良い(たわみが少ない)ですし。リムとスポークが同じなら違いはハブしかありません。要するにカーボンハブよりアルミハブの方がホイールに向いていると思います。余談ですが個人的に最強ホイールを挙げるなら、旧ボーラワン50 TU 15幅のCULT仕様です。コスパではなく、性能重視でも。