久しぶりの素朴な疑問コーナーです
素朴な疑問: いつもお世話になっております。サドルの高さについては色々な記事等があるのですが、サドルの前後について・・・こんな風に合わせているよ、などありましたら、紹介いただけたら嬉しいです。
サドルの高さに限らず、自転車のポジションに関しては数多くの「説」があって何が正しくて何が正しくないのか混乱してしまう方は多いのではないでしょうか。そもそもの要因は、「絶対的な正解が存在しない」ということと、「個人差による影響が大きい」ということが挙げられます。
適正なポジションは人それぞれであり、身長や体格などの寸法的な要素だけでは決まらず、筋肉量や関節の柔軟性でも変わってきますし、習熟レベルや心肺機能などの基礎体力も影響します。
体格を測定して入力するとコンピューターが適正なポジションを割り出すようなサービスもいくつか存在します。それらを否定するわけではありませんが、あくまで統計データを基にした数値なのでそれが正解というわけではありません。ただ理想に近づくためのヒントにはなるでしょう。
少々乱暴な表現かもしれませんが、ポジションなんて人それぞれ自由でよいと思います。速くなりたくて理想的なポジションを追求するのも自由ですし、気軽に乗りたいから楽なポジションにしたって自由ですし、好きな選手のマネをするのだって自由でいいと思います。乗ってて楽しければ(危険じゃなければ)それでいいと思います。
まずは試行錯誤をしてみることです。サドルを5mm動かしたらどう変わるのかを実際に体感することが重要です。試行錯誤を繰り返した結果どこかに落ち着く場合もあるかもしれないし、沼にはまってわけがわからなくなる場合もあるかもしれません。なので、試行錯誤もただ闇雲に行うのではなく目的を明確にする必要があります。
①現在の不満やどうなりたいのかを考え、解決案を考える
例)膝が痛くなるのをどうにかしたい
②実際に試してみる
例)サドルを3mm下げてみる
③試した結果どうのように変わったか検証する
例)膝は少し楽になったが、尻が痛くなった
④改善策を考える→①に戻る
例)サドルの前後位置や角度を変えてみる
そして大切なのは、自分がどうなりたいのかということです。
たまに、「私のポジションを見てください」と相談を受けて「見てどうすればいいんだろう」と思ってしまうことがあります。「私のポジションは間違っていませんか」と言われても、正解なんてないのだから答えようがありません。「もっと○○になりたいのですがどうすればいいですか」というのなら多少アドバイスは出来るかもしれません。でも私はフィッティングのプロではないのであまり信用しないほうがいいでしょう。ただ一般の人よりは多くの事例を知っているというだけのことです。
答え:なんだかんだ言って、結局質問に答えていないですね。でもやっぱり試行錯誤は大切です。
text■塚田
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