前輪の向きが分からない場合

前輪のタイヤ取付時ってホイールの進行方向がどっちか分かりにくいですよね。

反対向きに装着している方もちらほらと…。

こんな時、判別方法は主に下記の方法となります。

 

1.QRのレバーで判別

QRのレバーが進行方向左側にくるのが正しい向きです。

(ディスクブレーキ車の場合はこの限りではありません)

QRが正しい向きで装着されているのであればこれが一番分かりやすいです。

2.ハブの文字で判別

ハブの文字が乗車した状態で読めるのが正しい向きです。

縦書きの場合は左右どちらかに偏っている場合が多いのでリアホイールと同じ側になるように揃えるのが一般的です。ホイールが正しく組まれていればこの方法も分かりやすいです。

※自転車に乗った時に右の画像の様に文字が読める向きにします。

これはイタリアン組です。ハブの外のスポークが両フランジとも右方向に向かっています。画像左側が進行方向になるようにします。
これはイタリアン組です。ハブの外のスポークが両フランジとも右方向に向かっています。画像左側が進行方向になるようにします。

3.スポークパターンで判別

ラジアル組み(放射状)に組まれている場合はどちらの向きでも問題はありませんが、見た目的にハブの文字で判別するのが良いです。

クロス組みの場合はイタリアン組とJIS組によって違います。

 

イタリアン組:左右対称に組まれており、フランジの外側のスポークが両フランジともに同一方向になっています。この外側のスポークが後方に向かって伸びるようにホイールを取り付けます。

JIS組:左右が反対に組まれています。フランジの外側のスポークの向きが左右で違います。この場合はどちら向きでも構いませんが、見た目的にハブの文字で判別します。

これはJIS組です。外側のスポークの向きが左右フランジで反対です。手前フランジは右方向に、奥フランジは左方向に向かってます。
これはJIS組です。外側のスポークの向きが左右フランジで反対です。手前フランジは右方向に、奥フランジは左方向に向かってます。
これはラジアル組です。スポークが放射状に組まれています。
これはラジアル組です。スポークが放射状に組まれています。

まとめると…

・ラジアル組みの場合はハブの印字で判断。

・イタリアン組の場合はフランジ外側のスポークが後方になるようにする。

・JIS組の場合はハブの印字で判断。

イタリアン組のホイールの進行方向は剛性面で意味があるのでスポークパターンで判別するのが一番確実です(工場のミスでハブの印字が逆でホイールが組まれていたりする事もありますし…)。それ以外の判別方法はぶっちゃけ見た目だけなので、どちらの向きでも走行性能は変わりません。

もちろんホイールによって取付向きが指定されている場合はそれを優先して下さいね。

 

ちなみにタイヤの向きが分からない時はタイヤの刻印が進行方向に向かって狭まるようにするのが一般的です。またタイヤの片側にのみロゴが印字されている場合は印字面を進行方向右側にするのが一般的です。ただしMAVIC等タイヤメーカーによっては逆向きが正しい場合もあるのでタイヤ側面の回転方向指示に従うのが確実です。この方向指示がホントに見にくいです。タイヤメーカーには改善してほしいところですね。