先日、シマノの展示会に行ってきました。今回の注目はやはり新XTR(M9100シリーズ)でしょう。
新XTRは変更点が多く、特にドライブトレインは一新されています。デザインは旧M9000シリーズの進化版というより旧M980シリーズの進化版という感じです。画像で見るよりかなり高級感があります。個人的にはかなり気に入りました。
主な変更点は…
■待望のリア12スピード化(だけど11スピードもラインアップしている)
スプロケットのロー側をスポーク側にオフセットさせることによって12スピードを実現しています。11スピードは軽量なXCレース向きとなります。新型リアメカは13Tのビッグプーリー仕様になります。チェーンも新型のCN-M9100(12速/11速両対応)が発売されます。(新チェーンは旧11スピード環境(ロード/MTB)でも使用可能とのことです。⇒ 仕様変更があった模様です。旧環境には対応しなくなりました。12速専用チェーンとなります)。また新チェーンのピン形状に合わせた新型チェーンカッター(TL-FC35/FC29)も発売されます。チェーンの接続はクイックリンクのみとなります。
■トップ10Tに対応した新スプロケット、新フリーボディ
現状では10-51T(12速)、10-45T(12速/11速)のみのラインアップとなります。
トップ10Tを実現するために細身のマイクロスプラインフリーボディ仕様になっています。フリーはラチェットが静かでロスの少ないサイレンス機構となります。現状ではこのフリーボディに旧スプロケットの装着はできない模様です。アダプターを使用して従来のスプロケットが使用できれば良かったのですが…。
■チェーンリングの固定がダイレクトマウント方式になった
今までのように4アームにボルトで固定するのではなく、センターロックタイプになっています。素早く確実な装着が可能ですが、チェーンリングの交換にはクランクをフレームから外す必要がありそうです。専用工具(TL-FC41)はクランクに付属される予定です。
■フロントシフトは1本のレバーで操作するようになった
レバーを押し込むとワイヤーを巻き取ります(トップ側にシフトする)。この状態でレバーをカチッと軽く押すとワイヤーを解除します(ロー側にシフトする)。SRA●のダブルタップのような操作ですが操作感は軽くて好印象です。
■この他にも4ピストンブレーキキャリパーやストレートスポークに対応したハブ、シートポストレバー、チェーンデバイスのラインアップ等、いろいろアップデートされています。
実はE-BIKEの展示にはかなり力が入ってました。最大のコンポメーカーからのE-BIKEコンポなので今後の勢力図が一気に書き換わる可能性がありますね。
そしてパワーメーター付きクランクFC-R9100-P!
さすがメーカー純正だけあってコンパクトに収まってます。言われなければパワーメーター付きと分からないかも…。