リアブレーキのアウター受けが外れてしまったということで、修理に持ち来られました。フレームはカーボン製ですが、アウター受けはアルミ製でリベット(アルミ製)止めで固定されていたものです。アルミのリベットが腐食によって破断して外れてしまいました。
カーボンフレームといえども、金属パーツが使われている部分は錆びに対するケアが必要です。ボトルゲージのネジ穴なんかもアルミ製のリベットナットがフレームに固定されているので、腐食によってダメになってしまうことがよくあります。
アルミの腐食が原因でフレームのクリアー塗装までもが剥離してきています。まずはここをきれいにします。
紙やすりで台座取り付け周辺を研磨します。クリアー塗装が剥離している部分も全て削り落としてしまったほうが良いかもしれません。
エポキシ系の接着剤で台座を仮止めして、リベットを打ち込みます。削り落としたクリアー塗装の部分には別のエポキシ樹脂を塗布します。
直りました。エポキシ樹脂が完全に硬化すれば表面を綺麗に仕上げて完了です。冬場だと半日くらいでは硬化しないので24時間以上は必要です。写真の状態はまだ硬化が完了していません。触るとまだ少しベトつきます。
text■塚田