ディレーラーハンガー(素朴な疑問30)

けむけむ様からのご質問

 

質問:ディレイラーハンガーってなんでモデルによってバラバラなのでしょうか。少し前のロードに使っていたハンガーが入手困難では安心して乗り続けられません。

 ディレーラーハンガーはフレームのリアディレーラー取り付け部分の金具のことで、フレームを保護する目的で壊れやすくできており、交換が可能なスペアパーツです。クロモリフレームが主流だった頃はディレーラーハンガーはフレームと一体の構造で交換できる構造ではありませんでした。軽量なアルミフレームやカーボンフレームが登場するようになって、「リプレイスエンド」といわれるような交換可能なものになりました。

 

 確かに、仰るとおりディレーラーハンガーの種類は多すぎる気がします。同じメーカーでもモデルによって違う場合が多いし、同じモデルでも年式によって違うこともあります。いろいろなメーカーのディレーラーハンガーを検索して購入できるこちらのサイトには500種類近く掲載してありますが、これでも市場に出回っているものの一部で全てを網羅しているわけではありません。さらに今後はディスクブレーキ用のスルーアクスル対応フレームが増えるので、ディレーラーハンガーの種類もその分増え続けることでしょう。

 

 消費者や販売店からすると、ディレーラーハンガーの形状を規格化して統一してくれたほうが修理もしやすいし部品も手に入りやすくなるのでありがたいです。

 しかし、メーカー側からすると規格を統一するメリットはあまりなさそうです。確かに製造コストは抑えられるかもしれませんが、全体からすればごくわずかでしょう。

 逆に、ハンガー形状をわざわざ変える(安定供給しない)ことにメリットがあるでしょうか。あるとすれば、フレームの耐用年数を縮めて買い替えのサイクルを早める意図ではないかと思います。メーカーとしては何度もエンドを折ったりしたフレームを長期間使い続けてほしくないのでしょう。

  

 多くのフレームメーカーはフレームの製造を外注(OEM生産)しています。製造元が変わったりするとハンガー形状も変わることがあります。また、違うメーカー同士で製造元が同じ場合にハンガー形状がたまたま同じってこともあります。

 

EMERGENCY REPAIR HANGER 
EMERGENCY REPAIR HANGER 

 万が一出先でディレーラーハンガーを壊してしまったときのスペアで使える便利なものもあります。クイックレバーで固定するだけの簡易的なものですが、これならフレームを問わず取り付けられるので、とりあえず安全に家までは帰れそうです。

 

 ディレーラーハンガーのトラブルを減らすには、自転車が右側に倒れるなどしてリアディレーラーをぶつけてしまったら、なるべく乗らない、乗らなきゃいけない場合はロー側のギア数枚は使わない。そして早めにお店にお持ちください。少しくらいの変形であれば修正(曲げ戻し)による修理が可能です。

 

答え:いろいろと事情がありそうです。

 ディレーラーハンガーのスペアがないことによって、ぶつけないように、転ばないようにと、慎重になれるというメリットがあります。

 

text■塚田

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コメント: 2
  • #1

    けむけむ (月曜日, 04 12月 2017 12:42)

    なるほど、メーカーの都合が大きいのでしょうね。
    転倒するより、輪行など輸送での変形リスクが実は大きいので、サイクル○マト便は二度と使いません。

  • #2

    サガミサイクル塚田 (月曜日, 04 12月 2017 14:05)

    けむけむ様
    ご質問ありがとうございました。
    確かに、エンドの破損は輸送時も多いですね。エンドだけでなく、フレーム破損という事例もありました。遠征などで頻繁にフレームを輸送しなければならない場合は、やはりスペアがあったほうが良さそうです。