初心者向きロードバイク

 自転車に乗るにはちょうどいい季節です。この時期に新しくロードバイクやクロスバイクを購入検討されている方も多いかと思います。

 チェレステカラーでお馴染みの、イタリアの老舗ブランド「Bianchi」から入門用におススメのバイクが入荷しました。

 

 まずは、エントリーグレードのロードバイク「VIA NIRONE 7 SORA」。軽量に作られたアルミフレームにフロントフォークはカーボン製。コンポーネントはエントリーグレードながらも上位グレードに引けをとらないシマノのSORAで統一されています。

 ブレーキやクランクも同一グレードで揃えることでコンポーネントとしての本来の性能を発揮する、というのがシマノの考えです。

 

 初めてロードバイクを買おうとしている方は、どういうのを買ったらいいのか悩むことが多いと思います。お店でもしばしば「初心者向きのロードバイクはどれですか?」という聞かれ方をするのですが、はっきり言ってしまうと、「初心者向きのロードバイク」なんていうものはありません(「初心者に向かないロードバイク」は存在します)。

 決して安い買い物ではないので、自転車選びで失敗はしたくないでしょう。選ぶ基準となるのは予算・見た目の好み・体格・用途などで、初心者かどうかは選ぶ上ではあまり関係がありません。結局のところ、欲しいのを買えばいいんですが、接客でそう言うわけにはいかないのでもちろんアドヴァイスはさせていただきます。

 フレームを含めた部品は基本的に全て交換が可能なので、あとから少しずつ変えて自分好みにカスタマイズするのも楽しみ方のひとつです。

 

 つづいてはクロスバイクの「ROMA3」。マット仕上げのチェレステカラーにシルバーのロゴがきらりと光ります。ディスクブレーキ仕様なのでホイールのリムも全てチェレステに塗られています。フロンドダブル、リア8スピードで街乗りからロングツーリングまであらゆる用途に対応します。

 ディスクブレーキ仕様のクロスバイクは意外と種類が少ないのですが、ロードバイクよりもクロスバイクの方がディスクブレーキのメリットが大きいと思います。安定した制動力と、ブレーキによってリムが磨耗しないのが利点です。

 

 ロードバイクを買うかクロスバイクを買うか迷っているとしたら、用途でだいたい決まってきます。自転車に乗ることが「目的」なのであれば、ロードバイクをおススメします。自転車に乗ることが「手段」なのであれば街乗りの利便性が高いクロスバイクの方が適している場合があります。クロスバイクを買ったけど、やっぱりロードバイクが欲しくなるパターンも結構多いので、迷ったら「欲しい方を買う」っていうのが大事なんだと思います。

 

text■塚田