パワーモジュレーターとは

クロスバイクのフロントVブレーキにはパワーモジュレーターというパーツが装着されていることが多いです(リアにも装着されているモデルもあります)。

パワーモジュレーターはVブレーキのバナナ部分に内蔵されているバネです。シマノSM-PM60や70のような大型パワーモジュレーターが装着されている場合もあります。このパワーモジュレーターはどのような目的で装着されているのでしょうか?

クロスバイクのパワーモジュレーター
クロスバイクのパワーモジュレーター
パワーモジュレーター内部
パワーモジュレーター内部

何となくブレーキ力がアップしそうなネーミングのパーツですが、実はブレーキ力を意図的に下げるため(正しくは急激に上がらないよう)に装着されています。内部はバネが入っておりブレーキアウターがバネを押すような構造になっています。。どのような動作をするかというと、ブレーキをかけた時にシューがリムに当たると内部のバネが縮み始めます。そこからレバーを握るとパワーモジュレーター内部のバネが徐々に縮んでいき、完全にバネが縮んだ状態で本来のブレーキ力を伝達するようになっています。結果としてホイールロックするまでのコントロール領域が広くなりブレーキの制動力がいきなり高くならずブレーキに不慣れな場合でもスピードコントロールしやすくなります。特にクロスバイクでは3~4フィンガータイプの長いブレーキレバーが採用されていることも多く、力一杯握れすぎてしまうため有効なパーツだと思います。ただしブレーキタッチのダイレクト感が薄れるため上級者の方は外す場合も多いようです。個人的にはデカいパワーモジュレーターがついているほうがカッコイイと感じますが部品の意味を考えて使用すると安全への理解も深まりますね。

SM-PM70
SM-PM70
SM-PM60
SM-PM60

シマノではパワーモジュレーターを4種類用意しており下記のような使用を想定しています。

SM-PM40:Vブレーキ用(MTB)

SM-PM50:メカニカルディスクブレーキ用(街乗り)

SM-PM60:Vブレーキ用(街乗り)

SM-PM70:Vブレーキ用(クロスバイク)

 

text■奥田