1インチヘッドパーツについて

クロモリフレーム等の1インチスレッドフォークを使用している自転車でヘッドパーツを交換する場合は当然のように1インチ用ヘッドパーツを使用するわけですが、これもかなりややこしい…。イタリアンとJISってあるけど、どれを選べばいいの?

 

1インチスレッドフォークは現行では主にイタリアン規格(≒English規格)とJIS規格の2種類が存在します。フォークは同じ1インチなのにどう違うのでしょうか?

まずフレーム側のサイズが違います。フレームのヘッドワン(画像6番,7番)の圧入部の内径がイタリアン規格は30.2mm、JIS規格では30.0mmとなっており互換性がありません。またフォークコラムそのものは外径1インチ(25.4mm)ですが、コラムの下玉押し(画像8番)を圧入する部分のみ外径が太くなっておりイタリアン規格は26.4mm、JIS規格は27.0mmとなってます。

シマノ HP-7410展開図
シマノ HP-7410展開図

 また現状ではイタリアン規格とEnglish規格は同義とされていますが、本来はフォークコラム部分のネジ切りの山が若干違います。しかし現在ではイタリアン規格フォークと呼ばれている物もEnglish規格のISOネジが採用されているものが多いです(JIS規格のフォーク、ヘッドパーツも同じISOネジとなってます)。

※イタリアン規格の古いフォークやヘッドパーツはネジ切がISOネジでない場合もあるので交換時は注意が必要です(無理矢理ねじ込めば使える場合もありますが…)。

 

JIS規格のヘッドパーツを使用している自転車にイタリアン規格のフォークを装着する場合は下玉押し部分のみイタリアン規格のパーツに交換すれば基本的には使用可能ですが、上記の理由によりフォークのネジ切り規格には注意する必要があります。また同一型番のヘッドパーツでもJISとイタリアン規格で異なったベアリング設計の場合はこの方法は使えません。ご注意下さい。(DURA-ACE HP7410はOKです)

 

スポーツ車では一般的には国内のフレームビルダーによるオーダー系のフレームはオーダー時に指定をしない限りJIS規格であることが多いです。それ以外のメーカー車はイタリアン規格であることが多いようですが、結構バラバラに混在しているので実際にフレームとフォークを確認する事が必要となります(フレームがJISでフォークがイタリアンの場合もごく稀にある…)。また今回は取り上げませんでしたがヘッド周りのマイナー規格はもっとあります。特に古めのフレームやフォークの場合はご注意下さい。

 

 

text■奥田