OLDについて

新デュラエース(R9100シリーズ)のディスクブレーキ化とMTBのブースト規格によって注目されるようになったOLD。OLDはオーバーロックナット寸法(ハブの外側のナットの両端間の長さ)です。フレームのホイール固定場所の内寸でもあります。

■現行の一般的なロードバイクやクロスバイク

フロント:100mm(QR固定)

リア:130mmまたは135mm(ともにQR固定)

非ディスクブレーキ車のロードバイクのリアOLDはほとんどが130mmです。クロスバイクは130mmと135mmが混在してます。ディスクブレーキ車はほとんどが135mmです。


現行の一般的なMTB

フロント:100mm(15mmスルーアクスルまたはQR固定)

リア:135mm(QR固定)または142mm(12mmスルーアクスル固定)

MTBは用途により多数の規格がありますが一般的なXCバイクでは上記の仕様が多いです。


新規格のディスクブレーキロードバイク

フロント:100mm(12mmスルーアクスル固定)

リア:142mm(12mmスルーアクスル固定)

 

ブースト規格のMTB

フロント:110mm(15mmスルーアクスル固定)

リア:148mm(12mmスルーアクスル固定

 

基本的にOLDは広いほうがハブのフランジ幅を広くできるのでホイール剛性を高くできます。またフランジ幅を欲張らない場合はフリーボディを延長することも可能なので将来的な変速段数の増加も期待できます。またスルーアクスルによるハブ軸の大径化によりハブ軸の剛性アップと軽量化が期待できますね。

それならどんどん広くすればいいじゃん、と思いますが広くなるとチェーンラインも変わるためクランク等の変速関係も含めた刷新が必要となります。Qファクターもあるのでやたら広くはできなさそう。互換性(フレームメーカーの生産設備も)に配慮すると大幅な規格変更もできません。

 

多数の規格があるMTB界ですが新たなスタンダードとされるブースト規格はダウンヒルバイクに比較的近い仕様となってます。ダウンヒルではリアOLD150mm規格もあるので統一すればよかったのにとも思います。148mm仕様でもチェーンラインが+3mmとなり専用クランクが必要となるのでフロント変速も考えると限界なのかもしれませんね。でもせっかくだから(?)フロントは20mm、リア15mmスルーアクスルにしてもよかったのでは?

新型デュラエースではスルーアクスル化しているもののフロントのOLDは変化無しとなってますね。リアもフレーム内寸そのものは135mmのままハブ軸の当たる面のみ左右各3.5mm凹ませて142mm相当のOLDを確保するフレーム設計もあるようです。今回の仕様変更は性能アップを実現したうまい落としどころかもれません。

 

 

text■奥田