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FSAのダイレクトマウントエアロブレーキ。この形を見て、かつてのカンパニョーロ・Cレコード「デルタブレーキ」を連想する人は少なくないはずです。設計者も意識して作ったことでしょう。
当時のデルタブレーキは、奇抜なデザインと特殊な構造で注目を集めましたが、整備性の悪さと制動力の低さで不評でした。早々に市場から姿を消したこともあって、現在ではプレミア価格で取引されるほど希少なパーツのひとつです。
さて、このFSAのブレーキキャリパーはどうか。現在の技術をもってすれば、それなりの制動力は確保できるでしょう。しかし、シマノを上回ることはないとおもいます。ただでさえダイレクトマウントのフレームは数少ないのに、需要が少ないところで性能面でシマノに対抗しても仕方がありません。重さも軽くないし、こう見えて(油圧ではなく)機械式だし。こういうひねくれたパーツは嫌いじゃないです。アンチシマノのためのブレーキキャリパー。
text■塚田
FSA ダイレクトマウントエアロブレーキ(機械式)
前後別売り、それぞれ\14,000(税別)
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