下りのテクニック(素朴な疑問21)

※こういうのは真似しない方がいいです
※こういうのは真似しない方がいいです

NIRONE様からのご質問

 

質問:ロードバイク初心者なのですが、下りが怖いです。恐怖感をなくすにはどうすればいいですか?

 

下りは度胸」とは良く言われますが、スピードに対して恐怖を感じることは正常であり、その恐怖感こそが身を危険から守る防衛反応であることを忘れてはいけません。なので、恐怖感をなくすことが必要なのではなく、より安全に走れるようになることが重要です。

そして何を隠そう、私も下りが苦手だ。

 

下りで感じる恐怖感は主に以下の3つです。

・スピードに対する恐怖

・コーナーリングの恐怖

・障害物や対向車の恐怖

 

そしてその3つを克服するために必要なスキルは

・ブレーキコントロール

・タイヤのグリップを知ること

・危険を察知する能力

 

 安全に速度をコントロールするためには、制動距離がどのくらいになるのかを知っておくことが重要です。速度が増せば制動距離は長くなりますし、路面の状態や使用する機材によっても変わってきます。これは頭で覚えるよりも体で覚えるべきことです。

 

 タイヤのグリップの限界を知ることも必要ですが、限界ギリギリまで攻めるわけではないのでこれはなかなか難しいです。安全に曲がれる速度や角度を把握しておくことと、タイヤのグリップを最大限に生かすための体の使い方を習得することです。コーナーリング中にブレーキを効かせすぎるとスリップしやすくなるので、曲がる前に十分に減速することが最も重要です。

 

 そして危険を事前に察知するには、路面の状況やコーナーの出口に注意を向け、視界を広く取ることです。万が一障害となる物があっても余裕を持って回避できるように備えます。

 

 また基本的なことですが、下るときは下ハンドルを握りましょう。下っている途中では危険なので下り始める前にハンドルを持ち替えましょう。なぜ下ハンドルがいいかというと、ブレーキレバーをより強く引けるのと、振動などでハンドルから手が離れずによりしっかりと握れるからです。

 

 あとは機材に頼るとすれば、上級グレードのブレーキキャリパーに交換する、ハイグリップなタイヤを使用するなどが効果的です。さらに欲を言えば、剛性と制動力の高いホイールや、振動吸収性の高いカーボンフレームを使用すれば、下りでの安全マージンはさらに高まります。

 

答え:流行の「ディスクロード」がおススメかもしれません。

 

text■塚田

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コメント: 2
  • #1

    kamikita (金曜日, 15 7月 2016 13:41)

    為になります。
    下りでハンドサインを出すのも怖い時がありますね。

  • #2

    サガミサイクル塚田 (土曜日, 16 7月 2016 14:47)

    kamikita様
    私も下りでブレーキをするときのハンドサインはためらうときがあります。より安全な方を優先するのが正解だと思います。