激坂攻略法(素朴な疑問13)

坂苦手様からのご質問

 

質問:先日、「激坂サイクリング会」のブログを拝見しました。(中略)私の貧脚では20%以上の勾配で足を着いてしまうことが多いのですが、何かコツみたいなものはあるのでしょうか。

 

 いつも読んでいただいてありがとうございます。

 激坂を登るコツとしては、①ギア比、②ペダリング、③重心の位置、この3つがポイントとなります。

 まずギア比は、激坂の途中で変速操作をするのは困難なので、余裕を持ってはじめからインナーxローを使う場合が多いと思います。この時に一定のケイデンスを維持しつつも無理なくパワーをかけられるギア比であることが必要です。

 次にペダリング。勾配がキツければダンシングになりますが、ただ踏みおろすだけでなく、通常のダンシングよりもクランクの円運動を意識します。クランクが1回転するあいだに常に一定のトルクを与え続けるようなイメージでムラのないように。

勾配がきつくなればなるほど、重心は前に来ます
勾配がきつくなればなるほど、重心は前に来ます

 最後に重心の位置。これが一番重要かもしれません。後ろ過ぎると前輪が浮くし、前過ぎると後輪が滑ります。前輪の接地点と後輪の接地点の中間に体重を乗せて、前後タイヤにしっかりとトラクションをかけます。タイヤの接地感を意識して、両タイヤをしっかりと地面に押し付けるような感覚です。

 ただし、無理は禁物です。限界まで追い込まずに、クリートを外して安全に着地する余力を残しておかないと立ちゴケしてしまいます。足を着く勇気も必要です。

 

答え:そして最後は気合と根性です。

 

text■塚田

※自転車に関する(関しなくても)皆様の素朴な疑問を募集します。

メールはこちらまで sales@sagami-cyc.jp

件名に「素朴な疑問」とご記入いただければ、個別にメール返信をせずに、ブログで回答します。匿名でもかまいません。

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    坂苦手 (日曜日, 08 5月 2016 19:05)

    とてもわかりやすいご解説ありがとうございます!
    3つのポイントを意識して実践してみたいと思います。

  • #2

    サガミサイクル塚田 (月曜日, 09 5月 2016 11:28)

    坂苦手様
    今まで登れなかった坂が登れるようになるといいですね!