素朴な疑問コーナー⑦

 今回は弊社専務の平林から質問というか、課題をもらいました。

 

 

質問:ロードタイヤの太さって20c、23c、25c、28cがあるけども、一体どの太さが最適だと思う?

お客さんは結構悩む所だと思うから、塚田君の持論で良いので教えてくれるかな。

正解はないので、ちょっと意地悪な質問かもしれないけど。

 

 とりあえず今回は最もポピュラーな23cと25cで比較してみよう。

道路環境と空気圧、乗り手の体重、脚力等の条件は同じという設定で宜しく。

 

 

 まず、私個人がどちらを使うかと聞かれれば、ほとんどの場合は23cを選びます。

 

 一般的には23cの方が軽量で、25cの方が転がりが軽く、快適性が高いと言われています。

 

 実際に同じ銘柄のタイヤ(Vittoria コルサCX)で23cと25cを乗り比べたのでその感想を書いてみます。

 今までずっと23cを使っていたので、23cの感想は?と聞かれても答えに困るのですが、23cと比べた25cの感想ということなら答えやすいです。

 

 まず感じたのは「ちょっと重くなった?」

メーカー公表の重量は23cで250g、25cで255gと5gしか差がないことになっていますが、ちゃんと感じる差でした。スピードに乗ってしまえば気になりませんが、漕ぎ出しが少々重く感じます。

 

 あと、「乗り心地はよい」

エアボリュームによるクッション性が増しているので、細かい振動が減衰されます。ロングライドには良さそうです。

 

 肝心の転がり抵抗は「あまり差を感じない」です。

平地で50km/h巡航できるほどのパワーがあるわけではないので、私にはあまり関係がないのかもしれません。

 

 グリップはどうでしょうか。これも「あまり差を感じない」でした。

ウェットコンディションでコーナーを攻めれば少しは差が出るのかもしれません。

 

 総合的に考えると、軽量性重視の私にとって「25cは不要かなぁ」というのが結論です。

ただ、これはあくまで個人的な好みの問題だとお考え下さい。

 

 今のは同一条件での比較でしたが、条件を変えるとどうでしょうか。

条件によっては23cが良かったり、25cが良かったりするはずです。

 

 そこで、誰にでも当てはめられそうな簡単な診断テストを作ってみました。

【以下の4つの質問であなたに最適なタイヤサイズがわかります】 (ロードバイク前提)

質問に答えて点数を合計してみてください。

 

・あなたの体重

①59kg以下・・・1点 

②60~79kg・・・3点 

③80kg以上・・・5点

 

・主な用途

①通勤、街乗り・・・2点

②ロングツーリング・・・3点

③オールラウンド・・・2点

④ヒルクライムやクリテリウムレース・・・0点

 

・普段の巡航速度

①25km/h以下・・・1点

②26~35km/h・・・2点

③36km/h以上・・・3点

 

・ホイールのリム幅(外幅)

①21mm未満・・・1点

②21mm~24mm・・・3点

③24mmを超える・・・7点

 

合計8点以下・・・23cがおススメ

合計9点以上・・・25cがおススメ

 

 

どうでしょうか。なかなか的を得ていると思います。

点数配分を見ると、「体重」と「リム幅」が大きなウェイトを占めているのがわかります。

 

 現在のプロレース界では25cが主流となっているのは皆さんご存知かと思います。

しかし、当店のタイヤの売れゆきでは今もなお23cが圧倒的多数です。

 

 

 そこでタイヤの流通に詳しい専務に逆に質問です。

日本全国規模、さらには世界規模では23cと25cの割合はどのくらいになっていますか?

そして今後はどのように変わっていくとお考えですか?

 

 

<次回につづく>

 

 

text■塚田

 

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