素朴な疑問コーナー③

teketeken様からのご質問です。

 

質問:最近ディスクブレーキ付きのロードバイクが増えましたが、本当に必要なんでしょうか。今後は主流になるんですか?

 

 かつてマウンテンバイクに初めてディスクブレーキが登場した時も賛否両論がありましたが、今となってはスタンダードの地位を築きました。ロードバイクでも果たして同じような結果になるのでしょうか。

 

 ディスクブレーキのメリット・デメリットをそれぞれあげてみると、

<メリット>

・雨天時などの悪コンディションでも安定して高い制動力

・ブレーキタッチがいい(油圧の場合)

・リムの設計がブレーキを考慮しなくてもよくなる(自由になる)

・リアエンド幅を広くして、将来的に12段以上のギアに対応しやすくなる

 

<デメリット>

・従来のフレーム・ホイールが使えない

・ホイールの種類が少ない

・総重量が重くなる

・フロントフォークの左右バランスが悪くなる

 

 

 まずはメリットから。制動力が安定してブレーキタッチが良くなるのは、レースを走るプロ選手だけでなく、一般サイクリストにも大きな恩恵となることでしょう。今までのリムはブレーキ面を平滑にして摩擦熱に対する強度を確保する必要がありましたが、その制約が無くなればより軽量だったりエアロに特化した自由な設計が出来るので面白いホイールが登場するかもしれません。

 

 そしてデメリット。フレームとホイールが専用設計となるので、導入するには全て買い替えなくてはなりません(ここにメーカーのビジネス的な意図を感じます)。重量増もロードバイクにとっては大きな痛手です。そしてフロントフォークが左右非対称になれば操作性にも影響するはずです。

 

 これらのデメリットは将来的には改善する可能性が大いにありますので、メリットがデメリットを上回るようになれば、ディスクブレーキがスタンダードの座を勝ち取る日が来るかもしれません。

  UCI(国際自転車競技連合)も2017年度にはプロロードレースで正式にディスクブレーキを解禁する方針を発表したので、今後もしばらくは業界を賑わすことでしょう。

 

 じゃあ「買うか?」って聞かれると、うーん、、、やっぱりもうちょっと種類が増えるまで様子見ですか。。。複数台所有する人にとっては「今までのフレームやホイールが使えない」っていうのが引っかかりますね。

 

 

答え:はじめは遊びのつもりでも、気がつけば本命になることだってあるかもしれません

 

text■塚田

 

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コメント: 2
  • #1

    teketeken (水曜日, 30 12月 2015 09:45)

    今のところはまだディスクロードを買うつもりはないですが、ディスクが主流になってキャリパーブレーキがなくなってしまうのも困りますね。

  • #2

    サガミサイクル塚田 (水曜日, 30 12月 2015 12:54)

    teketeken様
    ご質問ありがとうございました。
    ディスクブレーキが主流になってもキャリパーブレーキが無くなる事は恐らくないと思います。
    フレーム・ホイール・コンポーネントのそれぞれのメーカーが協調体制を取れるかがカギではないでしょうか。