素朴な疑問コーナー①

 素朴な疑問コーナーに早速、「ポン太ドール様」からご質問をいただきました。

 

質問:登りが苦手なのですが、どうすればヒルクライムが速くなりますか

 

 まず誰でも思い浮かべるのが「軽量化」です。自転車のどこを軽量化するとより効果が大きいかというと、

 

ホイール>フレーム>タイヤ>コンポーネント>ハンドル>サドル...

 

といった順番になるでしょうか。

中でも費用対効果が大きいのが「タイヤ」だと思います。一般的なロードタイヤとヒルクライム用の軽量タイヤでは、前後で100g~200gくらいの差しかありませんがこの差が結構効いてきます。パンクのリスクを気にするよりも軽量タイヤの恩恵は意外と大きいです。

 

 そして忘れてはいけないのが、「乗り手の軽量化」です。体重が減ればペダリングパワーも落ちることになるので闇雲に減量すればいいものではありませんが、「明らかに余計な重り」は減らしたほうがいいです。日々のトレーニングの中で自然と絞れてくるくらいでも十分です。

 

 では肝心のトレーニングはどうすればいいでしょうか。

ヒルクライムは技術よりもまずは体力と気力、そして己の力を知ることが重要です。そして体力アップには繰り返しの練習が不可欠です。

 

 例えば、5~6分くらいで登れる短めの坂(ローラー台でもOK)を息が上がらないくらいのペースで走り、登ったのと同じくらいの時間(下りを含め)ゆっくり走って休む。それを数セット繰り返します。このときに段々とペースが落ちないようにすることが肝心で、例えば5セットと決めたら最後の5本目で一番パワーを出せるように、前半をやや抑え目で走り後半に向けて徐々に上げていきます。

ペース配分を上手く行うには、自分のスタミナを把握する必要があります。

 そして最後は気力です。頂上が見えると力を抜いてしまいがちですが、「下り始めるまでが登り」だと思って最後まで手を(足を?)抜かないことが大切です。

 また、本気でタイムを短縮したいのであればローラー台とパワーメーターは必需品です。

 

答え:まずは財布の軽量化から始めてみてください

 

text■塚田

 

 

 

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コメント: 6
  • #1

    はらだ (金曜日, 18 12月 2015 20:35)

    ヒルクライムレースに出ても、ゴールが見えると
    安心して足を緩めてしまうへたれなので(笑)
    しかもゴールしてリザルトを見て後悔する・・・
    「下り始めるまでが登り」は名言だと思います。

  • #2

    サガミサイクル塚田 (土曜日, 19 12月 2015 17:48)

    はらだ様
    コメントありがとうございます。
    「ゴールが見えたらもがく」って思っていても頂上手前で失速してしまうものです。
    ちなみに「下り始めるまでが登り」というのは私の言葉ではありません。
    どこで聞いたかは忘れましたが。

  • #3

    ポン太ドール (土曜日, 19 12月 2015 19:44)

    的確なアドヴァイスをありがとうございます。財布は既に軽量仕様なので(笑)、まずは軽量タイヤとトレーニングを試してみようと思います。

  • #4

    サガミサイクル塚田 (日曜日, 20 12月 2015 12:19)

    ポン太ドール様
    ご質問ありがとうございました。
    継続は力となりますので少しずつ頑張ってください。

  • #5

    大和の田中 (月曜日, 21 12月 2015 20:46)

    サガミサイクルさんのアドバイスに自分なりの経験から、技術3、体力3、機材4位の比率だと思っています。技術力は年齢と共に上がります。

  • #6

    サガミサイクル塚田 (水曜日, 23 12月 2015 11:17)

    大和の田中様
    登りに限って言えば、機材の比率が高いのは否めないですね。
    技術的なアドバイスは活字では難しいので割愛しましたが、登りではダンシングのフォームやギアの選択がポイントだと思っています。