カーボンフレームがメインとなっていた2000年代後半くらいまで、BIANCHIは得意とする金属フレームを上位モデルにラインアップし続けていました。そんなこだわりから生まれたこの「FENICE PRO」はフレームにスカンジウム合金を採用しており、上級モデルに引けをとらないレーシングモデルです。
スカンジウム(Sc 原子番号21)はレアメタルとしても知られる希少な元素。単体では酸化しやすく、剛性はアルミと同じくらいの比較的「柔らかい金属」です。しかも比重はアルミよりも若干重い。イメージと違っててなんだかガッカリですね。
ところがアルミに添加して合金にすることで強度が大幅にアップします。強度が上がるのでパイプの肉厚を薄くすることができ、軽量なフレームに仕上がります。
重量は一般的なカーボンフレームと変わらないくらいですが、踏み込みに対する反応の鋭さはなかなか男前です。ビアンキの金属フレームに対するこだわりを感じながら、その切れ味を思う存分味わっていただきたいピュアレーサー。
text■塚田
BIANCHI 2016 FENICE PRO 105
フレーム:スカンジウム合金
フォーク:フルカーボン
コンポ:シマノ105フルコンポ
ホイール:FULCRUM RACING7
メーカー価格:¥270,000
サガミ特価¥225,000(税別)
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関東栄嘩会 (木曜日, 12 11月 2015 21:46)
scandium渋い! 私も古賀?宮田(笑)の持ってるよ!!!!
サガミサイクル塚田 (土曜日, 14 11月 2015 11:12)
関東栄嘩会様
カーボンもいいですが、金属フレームも渋くていいですね!