Ispec(アイスペック)

シマノのMTB用のマウント規格でIspecというものがあります。

これはブレーキレバーに直接シフトレバーを装着するマウント規格です。シフトレバーの固定バンドが無くなることによりハンドル周りがすっきりして軽量化も期待できますがIspec規格はちょっとややこしい。実は2種類の規格が存在するのです。

 

■Ispecには初代Ispec(旧型)とIspecB(現行)の2種類の規格が存在するッ!

Ispec(初代)のシフトレバーです。
Ispec(初代)のシフトレバーです。
IspecBのシフトレバーです。
IspecBのシフトレバーです。

形状も固定方法も初代とBでは異なります。初代はシフトレバーのツメをブレーキレバーの固定バンドに引っ掛けてからネジで固定、Bは棒状のナットをブレーキレバーに装着した後、そのナットにシフトレバーを固定します。

初代用のブレーキレバーには初代、B用シフトレバーが取付が可能ですが、B用のブレーキレバーにはB用シフトレバーのみ取付が可能となってます。ただし初代用のブレーキレバーにB用シフトレバーを装着した場合はシフトレバーのクリアランスの関係で外径32mm以上の太さのグリップは装着できません。つまりシフトレバーがちょっと近くなってしまうわけです。やはり本来の規格どうしで組み合わせるのが無難でしょうか?

それにしても非常に分かりにくい規格変更ですね~。

 

ちなみに商品型番の末尾にBが付いているのがIspecB版となります。

例:

ブレーキレバー BL-M785(初代)、BL-M785B(B版)

シフトレバー SL-M780-I(初代)、SL-M780B-I(B版)

ただし、BL-T610のようにIspecB版しか存在しないものもあります。ご注意下さい。

 

そして今秋リリース予定の新型XTRではIspec2という新規格が誕生w。
どうしてこうなった…。

 

text■奥田