下ハンドラー(後編)

前回では下ハンドル(下ハン)のメリットと問題点を書きましたが、

今回は問題点の解決法(?)について書きたいと思います。

 

下ハンには、おおむね下記のような問題点があると思います。

  • 前傾姿勢がツライ! 
  • 手首もイタイ!
  •  ブレーキレバーが届きにくい、ロックしやすい!
  •  シフトレバーの操作がしにくい! 

1.前傾姿勢がツライ!

 これについてはある程度慣れで解消される場合が多いと思います。ただし無理な手首の曲がりがある場合は下記のようにポジションを変更する必要があります。また身体に痛みがあるようならば無理に下ハンは続けないで下さいね。

 

2.手首もイタイ!

    これを解消するにはステムのハンドル固定ネジをゆるめてハンドルを前方にちょっとだけ回転させてみて下さい。ほんのわずかで も下ハンドルが劇的に握りやすくなるはずです。通常はアナトミックハンドルの場合だと下ハンドルの斜めになっている直線部が握りやすいように調整します。 ただしブラケットポジションが若干遠くなりますので好みのポジションを探してみて下さい。ちょっとずつ変えてみて身体を慣れさせていくのが良いと思いま す。

 

3.ブレーキレバーが届きにくい、ロックしやすい!

 まずブレーキレバーのリーチアジャストが機能があれば活用して下さい。リーチアジャストはネジで無段階にできる場合とスペーサーを挟むタイプがありま す。私の場合はかなりレバーをハンドル側に近づけた設定が良い感じでした。リーチアジャスト機能が無い場合は面倒ですがレバー位置をちょっとずつ変更して ベストポジションを探す方法となります。

 

レバーが握りやすい位置になったらブレーキワイヤーの調整が必要となります。いきなり強くブレーキが効かないように、ある程度レバーを握りこんでからブ レーキが効くように若干「遊び」を多めに調整するのがコツです。ただしフルブレーキング時にレバーがハンドルにくっつかないようにして下さい。

 

4.シフトレバーの操作がしにくい!

 この問題は機械式シフトでは根本的解決は難しいと思います。特にリアを一気に多段シフトダウンする場合やフロントのシフトアップ操作はストローク量が多 くなるので手首に負担がかかりがちです。私の場合はリアは一段ずつシフトダウン、フロントはブラケットポジションでシフトアップするようにしてます。完全な解決方法はやはり「電動シフト化」でしょう!

 

というわけで電動シフトってイイね!というお話でした(オイ!)。

皆さんもぜひ下ハンドルを活用してみて下さい。いままでと違う

自転車の魅力が味わえると思います。

 

text■奥田