トルクの管理

 軽量パーツやカーボン製品など、締め付けトルクを守らないと破損させてしまう可能性がある。それを防ぐための必需品が「トルクレンチ」、かと言うとそうではない。一番大切なのは「適正なトルクを知ること」である。「トルクレンチ」はあくまでも適正なトルクに正確に締めること補助する道具にすぎない。

 そもそも「適正なトルク」とは何ぞや。部品によっては数値(なんとかNm)で記入されている物も多い。この数値が適正かというとそうではなく、ほとんどの場合が「最大トルク」で示されている。これ以上締めたらイカンという数値である。さらに、締める側だけでなく、締められる側のトルクも気にしなくてはいけない。例えばシートクランプの場合、シートクランプ自体の最大トルクが「6Nm」であっても、シートピラーの最大許容トルクが「5Nm」であれば5Nm以上のトルクで締めてはいけないことになる。実際に何Nmで締めればいいのかというと、「力が加わっても動いてしまわない最小の数値」が適正となる。この数値がどちらかの部品の最大トルクを超えるようであれば、これらの部品は組み合わせて使えないということになる。難しいですね。やっぱり経験(壊してしまった経験も)が物を言うのでしょう。

 

text■塚田